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今回は、2017年より中古車輸出のアフリカ事業を手がける、株式会社IDOMを紹介します。
株式会社IDOMについて
1994年に同社はガリバーインターナショナルとして創業し、主に日本の中古車ビジネスを行なっています。
創業期の買取・卸売ステージで得た業界No.1の買取台数という強みを活用して、小売ステージに展開し、2014年から積極的な小売店舗出店を開始し、現在は業界No.1の小売台数と、日本全国500店舗以上の直営店ネットワーク構築を実現しています。
同社は世界最大の自動車販売インフラを創ることを明言しており、2004年に初の海外拠点としてアメリカを選んでから、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドを中心に進出しています。
アフリカでの事業/動向
2017年にアフリカに進出した同社は、米ライドシェア最大手のウーバーテクノロジーズと組み、アフリカでウーバーに登録するドライバー向けに日本の中古自動車を販売しました。この事業は仲介業者を挟まずに輸出することで価格を抑えるところに狙いがありました。
アフリカ諸国では、日本車の壊れにくさや状態の良さが評価されており、以前より日本車輸出専門業者が日本の中古車の流通を促すようになりました。財務省貿易統計によると、中古乗用車の地域別輸出台数は2019年にアフリカが25%で、アジア(23%)を抜き首位となりました。
さらに2020年はその差を広げており、更なる市場の拡大が続いています。その中でもタンザニアは日本と同じ右ハンドルで、政情が比較的安定しているという点を同社は評価し、アフリカの最初の進出先として選択するに至りました。
2020年同社はそれまで3年間展開していたアフリカ事業を株式会社FMGとしてスピンオフさせ、より柔軟かつスピーディーな事業運営を目指しています。
その挑戦としてFMGでは、ただ中古車輸出をするのではなく、現地の人々が車を手にし、職に就けるように、配車サービス企業や銀行との連携、車両の調達、ドライバーの組織化、信用情報を一元管理するファイナンスサービスを提供しています。
中古車輸出事業では、これまでの事業を継続しつつ、主にガリバー店舗で日本の顧客から直接仕入れた良質なメイドインジャパンのハイブリッド車を取り扱っています。これは短期的にEV車両に適したインフラ整備が難しいアフリカにおいて、ハイブリッド車が現行のガソリン車に変わることで、CO2削減にも取り組める事業となっています。
同社はこれからも中古車輸出のスペシャリストとして、現代の社会課題解決を解決する事業を打ち立てていくでしょう。
アフリカ展開ポイントまとめ
1、 中間マージンの多い構造を打開した。
2、 世界的知名度のある企業と提携し顧客の信用を獲得した。
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《企業情報》
■企業名:株式会社IDOM
■上場/非上場:上場
■従業員数:4,464名(2020年)
■売上:約3,616億円(2020年)
■営業利益:10,571百万円
■時価総額:65,950百万円
■企業URL:https://221616.com/idom/
《参照》
2021年7月4日閲覧
『ウーバー運転手に中古車 IDOM アフリカで販売』
『FMGとIDOM、アフリカ市場へのハイブリッド車の輸出を拡大。「事業成長」、「現地雇用創出」、「二酸化炭素排出抑制」の三立を目指す。』
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