中国民間企業もじわじわアフリカに進出し、2019年も関係を深める

アフリカの発展を話す上で、中国の経済圏構想「一帯一路」による恩恵とワナは外せません。アフリカのインフラ整備に中国が尽力していることはよく話題に出ますが、中国民間企業も、アフリカ大陸に進出し、関係を深めています。
今回は、アフリカにおける中国民間企業の2019年の動きを振り返りたいと思います。

1月に、中国スマホメーカー、シャオミがアフリカ部を設立し、投資を拡大する計画を発表し、ケニアに初となる事務所を開設しました。12月には、アンゴラでスマートフォンの組立会社を設立し、2020年から販売をスタートすることを発表しています。

シャオミは、2010年に中国で設立された会社ですが、圧倒的なコストパフォーマンスでユーザーを引き付け、2014年には中国国内でスマホのシェア率で1位、世界シェア4位になりました。

今後どのようにアフリカにシャオミブランドを広げていくのか目が離せません。

参照：

Huaweiは、1月に、アルジェリアに携帯電話の組立工場を開設しました。同工場では、1日に15,000の製品を製造できるそうです。

テクノロジーの面においては、ヨハネスブルクに建設中だったデータセンターを2月に稼働させたり、ケープタウンに2ヵ所目を建設予定だったりします。また、エジプトの国営通信会社Telecom Egyptとクラウドコンピューティングに関する提携契約を締結しました。

Huaweiは、1999年からチュニジアに進出しており、4月にチュニジア政府とICT人材の育成やデジタル経済化の強化において協力することに合意しました。チュニジア政府の掲げる国家戦略「デジタルチュニジア2020」に、Huaweiは、積極的に協力する意向を示しました。

6月には、アフリカ連合がHuaweiとの協力協定を3年に延長するなど、深い関係を維持しています。

参照：

エチオピアは、デジタル経済の構築に向けて中国アリババと提携を結びました。
エチオピアのテクノロジー担当のゲタフンメクリア大臣が、中国杭州にあるアリババグループ本社で創立者であるジャック・マーと会ったことが今回の締結に繋がったそうです。

11月には、アリババが推進する世界eコマースeWTP（Electronic World Trade Platform：電子世界貿易プラットフォーム）の導入に関する覚書を締結しました。アフリカでは、ルワンダに次ぐ２ヶ国目になります。

参照：

今回は、シャオミ、Huawei、アリババの３社の2019年の動向を見ていきましたが、他にも多くの企業がアフリカに進出し、現地企業や政府と関係を深めている状況です。

来年には、中国で、中国・アフリカ経済貿易インキュベーションパークがオープンする予定です。中国・アフリカ経済貿易インキュベーションパークでは、商品取引センターや技術協力センター、インキュベーションセンターなど、中国企業のアフリカ進出を支援するため、これからますます中国のアフリカ進出が盛んになることが予想されます。

アフリカ進出をご検討中の企業様はぜひANZAまでお問い合わせください。
アフリカ進出計画のご相談はもちろん、アフリカ駐在員によるクイック調査、アフリカ現地企業ニーズ情報の提供、現地視察のプランニング、現地テスト販売など幅広いサービスをご用意しております。メールマガジンも配信しておりますので、ご希望の方はこちらよりご登録ください。

ANZAは日本企業のアフリカ進出を支援するAAICが運営しております。
AAICのこれまでのアフリカでのプロジェクトはこちらからご覧いただけます。

この記事が参考になった

アフリカ進出をご検討中の企業様は、
ぜひANZAまでお問い合わせください。

ANZAは日本企業のアフリカ進出を支援する
AAICが運営しております。

AAICのこれまでのアフリカでのプロジェクトは
こちらからご覧いただけます。