カラフルでエネルギッシュなアフリカンファッションが日本の芸能界でも注目されています。
アフリカファッションは多様な文化や植民地支配などのさまざまな背景がミックスされた、力強く大胆な模様や配色が特徴です。近年、この特徴的なスタイルに魅了された世界中のブランドがアフリカファッションを取り入れる中、日本も例外ではありません。
日本の芸能界でも注目されているアフリカファッション
日本のアフリカファッションブランド
日本ではアフリカファッションを商品にして、支援だけでなく相互的なビジネスにしようという動きが活発になっています。それぞれのブランドに異なる問題意識やビジネスのやり方があり、日本のファッション市場に新たな風を吹かせているようです。
■SHIFT80
「SHIFT 80」は利益の80%をアフリカへ還元する、日本発のエシカルアパレルブランドです。
「SHIFT 80」では購入者が商品のタグについているQRコードを読み取り、利益の寄付先を自分で選ぶことができるシステムを特徴としています。
「女性支援」「孤児と被虐待児への生活支援」「貧困児童への学費支援」「障がい児支援」の4つから、購入者の投票結果に応じて利益を配分し支援を行っているそうです。
「SHIFT 80」はアフリカの貧困家庭の女の子が生理用品を手に入れられないことへの問題意識からスタートしました。生理用品の代わりに不衛生な布切れを代用することで感染症や破傷風への感染リスクが高まったり、経血がもれてしまうため学校を休まなければならなくなってしまいます。
生理用品が無いために勉強が遅れたり、働きに出なければならないという問題を食い止めるため、「SHIFT 80」の代表である坂田氏は2018年から月経教育や生理用品の支援を行ってきました。
この活動の結果女子生徒の成績向上や欠席日数の減少に繋がりましたが、生理用品以外の多様な問題へ更にアプローチするため、利益の80%をアフリカ支援に充てる「SHIFT 80」の事業を立ち上げたのです。
衣料品の大量生産に伴う問題にも着目し、受注生産やアイテムの再回収、リサイクルなどの工夫を行っている「SHIFT 80」。支援の透明性やサステナブルな意識に加え、アフリカの素材、デザインを取り入れたこだわりの商品にも注目が集まります。
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■African Dream
アフリカの雇用創出と収入安定化を全面に押し出した「African Dream(アフリカンドリーム)」は、先進国から大量に流入する古着によって現地の縫製業が衰退していることに着目しています。ケニアでの縫製業における雇用創出、収入の安定を目指したプロジェクトです。
アフリカ、特にケニアでは自分で生地を選んで服を仕立てる文化があり、元々縫製業が盛んでした。アフリカファッションは「見た目だけでも明るく」という思いから発展したとも言われています。アフリカで圧迫されているアパレル業界にとってチャンスとなるよう、現地の職人に依頼して商品を製造しています。
「African Dream(アフリカンドリーム)」では、二度と同じ柄に出会うことはないと言われるほど豊富なバリエーションを持つ、「キテンゲ」と呼ばれる生地を使用した小物やストールなどの商品を制作。
売上は広告料や現地職人への対価として支払われる他、クラウドファンディングで資金を募って雇用の安定や環境問題対策に充てているそうです。
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続々と開催されるアフリカファッションイベント
アパレルブランドに加えて、アフリカファッションの可能性を見出し日本の市場に広めるためのプロジェクトも開催されています。
東京アフリカコレクション(AAICがスポンサーに!)
このような盛り上がりを見せるアフリカファッションの中でも一際目を引くのが「TOKYO AFRICA COLLECTION(東京アフリカコレクション)」です。
新型コロナウイルス流行前の2016年から2019年にかけて4回開催されたこのショーは、学生と社会人の有志団体によって運営されています。
2019年には元AKB48の秋元才加さんがショーディレクターに就任
BGMもアフリカの文化そのままではない日本の文化とミックスしたものを使用し、人気モデルを登用することで2000人以上を動員しました。
AAICもこの活動にスポンサーとして参加しています。AAICは「TOKYO AFRICA COLLECTION(東京アフリカコレクション)」とショーの一部を共同開発したり、アフリカ発のブランドのPRを行うといった形で連携し、アフリカ支援の幅を広げています。
「TOKYO AFRICA COLLECTION(東京アフリカコレクション)」の目標は10〜20代のファッションに興味のある女性にアフリカの魅力を届けることです。
日本の若い女性にターゲットを絞り、アフリカのデザインそのままではなく日本で一般的なスタイルや制服をアフリカンテキスタイルで作り直すといった、親しみやすいデザインを目指し、日本人に「かわいい」「着たい」と思ってもらえるように、生地以外はMade in Africaにこだわらないアプローチが特徴です。
あえて幅広い層に受け入れられるキャッチーな切り口から、奥の深いアフリカの文化に関心を持ってもらおうと工夫しながらイベントを展開しています。
2019年のショーでは、ルワンダの首都キガリで開催される「キガリファッションウィーク」と連携して現地のモデルが現地デザイナーのデザインした衣装で登場しました。観衆もアフリカファッションのダイナミックな魅力に圧倒されたことでしょう。
ショーの様子はJapan Timesなどの海外メディアでも紹介されました!
日本でもアフリカファッションが広まりつつあります。日本人が様々な活動の仕掛け人になる中、共通しているのは一方的な支援ではなく、対等な立場でwin-winとなるように取り組んでいることです。アフリカの魅力的な文化が地理的に離れた日本でも広まっていくことが期待できそうです。
◾︎アフリカ進出をご検討中の企業様はぜひANZAまでお問い合わせください。
ANZAは日本企業のアフリカ進出を支援するAAICが運営しております。AAICのこれまでのアフリカでのプロジェクトはこちらからご覧いただけます。
出典:
African Dream – HP
African Dream – Instagram
CAMPFIRE – African Dream Project
PR Times – 利益の80%をアフリカに還元するエシカルアパレルブランド「SHIFT 80」がスタート。
SHIFT80 – HP
Tokyo Africa Collection – HP
WWD Japan – 東京とアフリカの架け橋に! 学生と社会人で作るファッションショーの現在地
株式会社cotatsu – HP
ぜひANZAまでお問い合わせください。
AAICが運営しております。
AAICのこれまでのアフリカでのプロジェクトは
こちらからご覧いただけます。