今回は紹介するアフリカ有名企業は、南アフリカ共和国の輸送管理企業、Imperial Logistics(インペリアル・ロジスティクス)です。
事業概要
Imperial Logistics(インペリアルロジスティックス)は、1975年に南アフリカで誕生した老舗の物流企業です。現在はトラック輸送や、自社専用倉庫、顧客専用倉庫、複数顧客が使う混合型倉庫の管理事業を行なっています。
同社の歴史を知るには設立のさらに約30年前、1948年まで遡ります。
親会社のImperial Holdingsは元々、自動車のディーラー企業として創設されました。ディーラー事業を行う中で、周辺ビジネスの物流サービスに対して知見を深めていき、それを専門として行うImperial Logisticsが誕生した経緯があります。
現在は、ヘルスケア、自動車、化学品、産業・日用品、などの卸売りや消費者向けの物流に力を入れて事業を展開しています。展開地域はアフリカ、欧州を中心に26カ国に及び 、アフリカ大陸内の物流に加え、アフリカから他の大陸に向けた物流機能を備えています。
アジアでは既に、中国とインドに進出しているようです。
Imperial Logisticsの事業展開地域
参考:Imperial Logistics Presentation
積極的な事業投資:スタートアップ企業にも投資
親会社のImperial Holdingsは2010年に、CIC Holdingsを買収しました。CIC Holdingsはナミビアで設立され、食品や日用品業界で事業を展開していました。買収前の2007年にはヨハネスブルグ証券取引所に上場しており、ボツワナやモザンビーク、マラウイ、ザンビアなどで事業展開する子会社も有していました。
そのためImperial Holdingsは南部アフリカ開発共同体(SADC)地域におけるビジネスの強化を進めることができました。
2016年7月と2017年1月には、Imperial Holdingsの子会社の内、物流のImperial Logisticsと自動車ディラー会社のMoutus Holdingsに、それぞれの関連企業の運営と資産を統合させました。。
また近年、Imperial Logisticsは、物流のスタートアップ投資も積極的に行なっています。2020年11月には、e-LogisticsのスタートアップLoriに資本参画し話題となりました。Loriは、物流のUberとも言われるエンドツーエンド(end-to-end)の物流サービスを西アフリカと東アフリカで広く展開しており、類似のモデルを展開するKobo360やSendyと競争を繰り広げています。
Imperial Logisticsは、エンドツーエンドの物流サービスを南アフリカ地域でも展開し、物流の更なる効率化を目指しています。
《企業情報》
■企業名:Imperial Logistics
■上場/非上場: 上場
■従業員数:25,000人
■売上:2,960百万ドル(2020年)
■時価総額: 約664百万ドル(2021年7月6日)
■企業URL:https://www.imperiallogistics.com/
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