Airtel Africa、Mastercardから1億ドルの資金調達

2021.04.24
ANZA編集部
Airtel Africa、Mastercardから1億ドルの資金調達

アフリカの14カ国に電気通信やモバイルマネーサービスなどを展開するAirtel Africa(エアテルアフリカ)は世界中に展開しているクレジットカード会社のMastercardから約1億ドルの資金調達を行いました。

Airtel Africaは2週間前にもインパクト投資ファンドTGP’s Rise Fundから約2億ドルの資金調達を行ったばかりで、その後も親会社のBharti Airtel(バーティエアテル)は追加で株式の発行を検討したため、今回の資金調達が実現しました。

両社は2019年にAirtel Africaを利用する1億人のユーザーがMastercardのグローバルネットワークにアクセスできるような契約を結んでいましたが、今回の資金調達を受けて、カード発行、支払い処理、送金など様々な地域や分野でのパートナーシップを深める枠組みを作ろうとしています。

2回の資金調達を実施したAirtel Africaの評価額は約26.5億ドルとなり、TGP’s Rise FundとMastercardはそれぞれ7.55%、3.775%の株式を所有することになります。

同社は4年以内の上場に向けてモバイルマネー事業の少数株主を増やす戦略を行っています。
また資産の売却も行っており、先週マダガスカルとマラウイの1,424の通信塔を英国の通信会社Helios Towers社に1億1,900万ドルで売却しました。

これらの取り組みは資産の収益化、投資機会の拡大、そして負債の削減を目指しています。

同社のCEOであるRaghunath Mandava氏は下記のコメントをしています。

「2度にわたる資金調達はモバイルマネー事業の少数株主を増やすという当社の戦略の継続であり、この事業を4年以内に上場することを意図しています。 Mastercardとの既存の戦略的関係を大幅に強化し、事業を展開している国全体の金融を改善することで最大限の可能性を実現できるよう支援しています。」

M-Pesaをはじめ、アフリカ大陸にモバイルマネーサービスが普及しはじめており、今後のアフリカビジネスの中でも注目の分野になっていくのではないかと思います。
そんな中で世界中に金融サービスを提供し、グローバルネットワークや高い技術力を有しているMastercardが参入することで、今後、同社のモバイルマネー事業はさらに伸びていくことが期待されます。

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《企業情報》
Airtel Africa(エアテルアフリカ)
■設立年:2010年
■本社所在地:ロンドン 
■資本金:不明
■企業URL:https://airtel.africa/
■事業概要:アフリカの14カ国に電気通信やモバイルマネーサービスなどを展開。

《参照》
2021年4月2日閲覧
「Airtel Africa receives $100M for its mobile money business from Mastercard」

 

 

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