ワクチン普及に向けた150万ドルの追加資金調達、AAICも参画
南アフリカでオンライン医療予約プラットフォームを提供するRecoMedが、国内最大手の保険会社Discoveryと協同でワクチン普及を広げるプログラムを発表し、それに合わせ追加資金調達を行いました。
同社は、Anzaを運営するAAICグループのアフリカへルスケアファンドの投資先でもあり、今回の資金調達に参画しています。
「ヘルスケアのbooking.com」、RecoMed
RecoMedはオンライン医療予約プラットフォームを提供する南アフリカのへルステック企業です。
顧客(患者)はオンライン上で病院や医者のプロフィールとレビューの確認、診察の予約を行うことができ、「ヘルスケアのbooking.com」として利用されています。
南アフリカ全域の病院、企業、保険会社で採用されており、予約の簡易化・時間短縮により医療へのアクセスを向上させています。
日本でも利用されている予防健康保険サービスVitality
今回RecoMedとタッグを組んだ南アフリカ最大の保険会社Discoveryは、世界でも先駆けて予防医学、健康増進による保険プレミアムのリアルタイム変動を実現させる医療保険のプログラムVitalityを始めました。
Vitalityは従来の生命保険の機能に加え、健康診断や日々の運動をポイント化して保険料の変動や特典を受けられる仕組みになっており、加入者に継続的な健康増進活動を促しています。
南アフリカの医療資源の不足や十分な医療費を捻出できない貧困層の存在といった背景から、20年前に同サービスは生まれました。
イギリスから利用が始まり現在世界24カ国で販売されていて、日本では住友生命が販売権を持っています。
パンデミックで急成長
RecoMedはアフリカで最も早く採用されたヘルステック関連のサービスの一つで、パンデミックでオンラインプラットフォームの需要が増加するより前の2013年に誕生しました。
パンデミックを受けDiscoveryと協同でワクチン接種の予約プラットフォームを今年6月から提供し始め、予約件数は50万件を超えています。
企業のワクチン接種予約に同プラットフォームを提供したことで利用が増え、約2,500の医療提供者と約100万の顧客がこのプラットフォームを使用しています。
この急成長を元に行われた今回の資金調達を受け、RecoMedはワクチン普及プログラムに加え医療費のオンラインでの支払いや医療品のデリバリーサービスといった新しいサービスを構築することや、ケニアへの展開も計画しています。
RecoMedの他にもテクノロジーを利用して医療・ヘルスケアの課題解決に貢献するスタートアップは数多く存在し、へルステック企業は今後もアフリカビジネスの中で注目されていくことが見込まれます。
関連記事:アフリカのヘルスケアテック企業の全体像とは!?
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《参照》
2021年12月6日閲覧
「South Africa’s RecoMed raises $1.5M to scale its online healthcare marketplace」
「Discovery Health collaborates with RecoMed to boost vaccine roll-out」
「未来を変えていく、健康増進型保険 住友生命 『Vitality』」
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