アフリカビジネスの理解が深まる書籍① 「歩き続ければ、大丈夫。アフリカで25万人の生活を変えた日本人起業家からの手紙」

2020/11/09


ANZAのシリーズ企画第3弾がスタートします。アフリカビジネスの理解が深まる書籍を厳選しおすすめ本の内容をまとめます。記念すべき第1回の今回、ご紹介するおすすめ本はこちら!

佐藤芳之著「歩き続ければ、大丈夫。アフリカで25万人の生活を変えた日本人起業家からの手紙―」です。日本人アフリカ起業家のパイオニアとも言える佐藤氏の半生とこれから挑戦する人々へのメッセージが詰められた作品です。

書籍概要


東北の田舎町で少年時代を過ごし、20代でアフリカ大陸へ渡った著者・佐藤芳之氏。ガーナ大学を修了後、ケニアで様々なビジネスを試み、35歳で立ち上げた小さなナッツ・カンパニーを世界5大マカダミアナッツカンパニーに育て上げ、70歳を超えた今も新たなビジネスに挑戦し続けています。

”ケニアで25万人の生活に関わるようになるまで、たくさんの寄り道や失敗をしたけれど、それでもここまでやってこられた。もし、「最初の一歩」を踏み出していなかったらまさに後悔でいっぱいの年月を過ごしていただろうと思います。だから若い人には「君なら、もっとやれる」と声をかけるようにしているのです。”

この言葉の通り、同書には、アフリカというフィールドで起業家として挑戦し続ける佐藤氏からの熱いメッセージがたくさん詰まっています。日本の会社で働きながら、「これは本当に自分のやりたいことなのだろうか」と考え込んでいる人、いつかやろうと長年温めていることがあるのに最初の一歩を踏み出せずにいる人、勇気をもって何かを始めてみたものの、カネなし、コネなしで八方ふさがりになっている人。そのような人々の背中をそっと押しながら、一歩踏み出してみること、消えない情熱を持ち続けることの大切さを教えてくれる良書です。

書籍要約


【必読ポイント!】佐藤氏の名言の数々

要約者の心に響いた佐藤氏の言葉をいくつかご紹介します。

―合言葉は「フット・ファースト」。
頭で考える前にまずは足を動かしてみよ、つまりは行動してみよという教えです。特にアフリカにおいては、いくら頭で考えてもわからないことが数多く存在します。まずは実際に現地へ行き、現地の文化に触れ、現地の人々と言葉を交わす。そのように手足を動かして初めて分かることを大切にすべきなのだと教えてくれます。

―失敗がないということは何もやらなかったということ。
失敗を恐れずにたくさんのことに挑戦してほしいという佐藤氏の想いが詰まった言葉です。アフリカの人々は新しいものやことに非常に前のめりで、日本と比較しても挑戦しやすい、失敗しやすい環境が整っていると感じます。一回きりの人生を賭けて何か大きなことに挑戦したいと思っている方、アフリカをそのフィールドに選んでみてはいかがでしょうか。

―世の中に「絶対」なんてありえない。
「真実も事実も一つだけ」という感覚があると、知らないうちに「自分こそが正しい」と思い込んでしまいます。自分が間違っていて相手が正しいかもしれないという思考を頭に入れておけば、自分自身も成長していける。4,000人の社員を率いていた佐藤氏ならではの言葉だと思います。

―「言葉は風」と考えれば、言葉に騙されない。
アフリカには「言葉は風」という文化があり、期限を守らない、言っていることが変わるなどは日常茶飯事です。しかし、そこには歴史的背景や社会的背景もあるため、彼らの生きる流儀として受け止めている、と佐藤氏は述べています。多くの日本企業がアフリカでビジネスをする上で難しいと感じる点ではありますが、決して相手を否定するのではなく、その文化を受け止め、お互いを少しづつ理解していくことが解決への近道なのかもしれません。

―「いい仕事」をしたいならまずは身体
やりたいことをやりとげるには身体が一番大切だと、佐藤氏は同書の中で述べています。特にアフリカはタフな現場が多いため、体を鍛え丈夫でいることは実はなによりも一番大切なことかもしれません。

上記で紹介したものはほんの一部で、この他にもたくさんの温もりあるメッセージが詰まっており、人生において一歩踏み出す勇気がもらえる一冊です。ぜひ、お手にとってみてください。

書籍情報


書籍名:歩き続ければ、大丈夫。アフリカで25万人の生活を変えた日本人起業家からの手紙
著者:佐藤芳之
出版年:2014年
発行所:ダイヤモンド社