【アフリカファッションに注目!】ネット・アプリの利用者急増、インフルエンサーのおしゃれ情報もしっかりチェック

2023.12.19
ANZA編集部
【アフリカファッションに注目!】ネット・アプリの利用者急増、インフルエンサーのおしゃれ情報もしっかりチェック

みなさんはどの様にして服を購入していますか?

最近流行りのオンラインショッピング、実際にお店に行って試着してから購入する、または唯一無二のアイテムが見つかる古着屋さんで服を探して購入する人も多いのでは無いでしょうか。

もちろんアフリカのファッショニスタ(ファッションに敏感な人)達も同じ様な方法でファッションを楽しんでいます。今回は、どの様にアフリカの人々が流行りのファッション情報を集め、洋服やアクセサリーを購入しているのか紹介していきます。

アフリカでのインターネット利用者の増加

近年、アフリカ全土でスマートフォンやパソコン上でのインターネットの利用者が急速に増加しています。2022年のアフリカの総人口約14億820万人の内、インターネット利用者は約5億7000万人で、2015年と比較すると二倍以上にも増加しています。特にアフリカで最も人口の多いナイジェリアでは、多数のインターネットユーザーがオンライン活動を盛んに行っています。

リープフロッグ現象やIT革命と言われるように、今までではみられなかった新しい形でアフリカは急上昇を遂げています。主な理由としては、政府によるインフラ設備の改善によるインターネットの拡大と、民間企業の安価なモバイル機器の流入による普及率の増加が挙げられます。

その結果、ソーシャルメディア、ネットショッピング、モバイル決済などのオンライン活動が頻繁に行われる様になり、インターネットを利用したファッションの楽しみ方が主流となってきています。洋服やアクセサリーをオンラインで売り、購入する、オンラインショッピングだけでなく、ソーシャルメディアを様々なファッションの情報収集をする場所として利用するユーザーも増えています。

トレンド情報の見つけ方

インターネットユーザーの増加に伴い、アフリカのソーシャルメディア利用者数も急速に増加しています。2022年時点では3億8400万人以上を記録し、特に北アフリカと南部アフリカでは他の地域よりもかなり高い普及率を示しています。しかし、アフリカ中部でのインターネット普及は大幅に遅れており、利用しているのは人口のわずか8%のみということがわかりました。高コストなコンピューター機器、インターネットや機械などに関する知識の欠如により、地域、国別でソーシャルメディア利用率の格差があるものの、ガーナ、ケニア、ナイジェリア、南アフリカではWhatsApp、エジプト、モロッコではFacebookが頻繁に利用されている事が記録されました。その他にも、Instagram、YouTube、Twitter、Pinterest、LinkedInなどでのオンライン活動が頻繁に行われています。

アフリカのファッショニスタたちも、Instagram, YouTube, WhatsApp, Pinterestなどのソーシャルメディアアプリを利用して、最新のファッション情報を入手しています。

ソーシャルメディアのファッション情報収集方法として主に利用されるのは、InstagramやYouTubeでインフルエンサーをフォローする方法です。インフルエンサーとは影響や効果、という意味を持つ英単語の「Influence」という言葉が語源で、社会に影響を与える人々のことを指します。ソーシャルメディアなどのインターネット上で影響力を持つ人々がインフルエンサーの例です。アフリカのファッションが好きな若者たちは、ハッシュタグ(キーワードを分類するタグ)の機能を使い、自分と好みが合っているファッションを楽しんでいるインフルエンサーをフォローしたり、アパレルブランドのアカウントをフォロー(アカウントの活動を追うこと)して最新のトレンド情報を手に入れています。今回は、ファッショニスタの多い国の一つである西アフリカ、ガーナのインフルエンサーを紹介します。

InstagramやYouTubeで見つける

アフリカのファッショニスタたちのファッションアイコンとして活動しているインフルエンサーは数多くいます。

Ama Governor (Elorm Ama Ababio)はガーナを拠点に活動している、25歳のユーチューバー、ソーシャルメディアインフルエンサーです。Instagramでは7.48万人、YouTubeでは7.23万人のフォロワーを持ち、彼女のファッションやガーナでのライフスタイルはアフリカの女性たちに注目されています。

 

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ガーナ出身のファッションスタイリスト兼、ビューティークリエイターのDebbie BeekoはInstagramで10.6万人のフォロワーを持つインフルエンサーです。彼女はBjuku DIYというガーナのレディースウェアブランドを設立し、アフリカ人としての自分の存在を受け入れ、ファッションへの情熱を職業に変えることに成功しました。彼女のInstagramでは、DIYチュートリアルとして、どうしたら同じ服を違う形で着こなす事ができるのか、再利用の重要性を発信しています。カラフルで体にフィットしたドレスやジャンプスーツから、ゆったりとしたジーンズなど様々な種類の服の着こなしを披露しているのが特徴的で、数々のアフリカのファッショニスタ達のファッションアイコンとされています。

 

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Pinterestで見つける

ファッションの情報収集として、Pinterestというアプリを利用する場合も多くみられます。Pinterestとは画像検索アプリで、自分好みの写真や画像を検索し、ファッションスタイルの写真アルバムのような「ボード」を作成して、自分のアカウントに保存する事ができます。Instagramと違い、自分で撮影、制作した写真を投稿して共有することではなく、インターネット上で見つけた写真を集めてコレクションする事が利用目的とされています。Web上で見つけた画像だけでなく、これまでの自分の検索履歴から検索アルゴリズムによって自動で「おすすめ」が表示され、そこからお気に入りの洋服アイテム、アクセサリー、着こなしの画像を保存します。そのためより広範囲に商品やアイデアごとにコーデを参考にする事ができます。アフリカの若者たちも、Pinterestを利用して日々の服装の参考にしているそうです。

 

アフリカのファッショニスタ達は、日本人と変わらぬ方法でおしゃれの情報をあらゆるツールから収集しているのです。ガーナの人々は日常的に英語も使っているため、日本よりも欧米のファッション情報を早く入手している場合もあるかもしれません。

次回はこうしたファッション業界におけるオンラインプラットフォーム、産業の拡大についてご紹介したいと思います。

【参照】
https://www.statista.com/forecasts/826547/most-popular-categories-for-online-purchases-in-south-africa
Internet usage in Africa – statistics and facts
https://www.statista.com/topics/9813/internet-usage-in-africa/#topicOverview
Social media in Africa – statistics and facts
https://www.statista.com/topics/9922/social-media-in-africa/#topicOverview
A new generation of e-commerce retailers want to globalize Africfan fashion
https://www.voguebusiness.com/consumers/african-fashion-multi-brand-retailers-raised-local-luxury-jendaya-industrie-africa-folklore
E-commerce powers Africa’s rapidly expanding fashion sector
https://african.business/2021/10/trade-investment/e-commerce-powers-africas-rapidly-expanding-fashion-sector
Most popular categories for online purchases in South Africa as of June 2023
https://www.statista.com/forecasts/826547/most-popular-categories-for-online-purchases-in-south-africa
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