今日、新型コロナウイルスがアフリカで拡大している中、現地医療機関は人工呼吸器や病床の不足など、多くの課題に直面しており、援助を求める声が多くあがっています。
裏を返せば、医療機器や医薬品のアフリカ市場は今こそ、事業を拡大するチャンスなのです。
今回は総売上の50%以上をアフリカ市場で獲得している、ルクセンブルクに本社を構える医薬品販売会社、 CONTIPHARMA(コンチファーマ)について紹介していきます。
同社は2015年に、土木系会社のBedelcoグループの子会社として設立されました。
CONTIPHARMAは、パートナーとなる製薬会社選定の際、旧ソ連地域の国々に注目しました。
通常、薬品の製造企業の選定としてインドや中国の企業が選択される傾向があった中、同社が旧ソ連地域の企業に注目したのは、価格に合った高品質な製品を届けられるようにするためでした。
そして同社はヨーロッパ市場でも取引されうる高水準を満たした製造能力を満たす、ベラルーシとロシアに生産拠点を置き、質の高い薬品の提供を実現しました。同社の主力製品は癌患者向けの薬で、そのほか抗生物質や心疾患患者向けの薬がよく販売されていました。
また薬品だけではなく、医療用手袋やガウンなどの医療関連製品の販売も幅広く行っています。現在これら製品は、2020年1月につくられたブランド「Virostop」として、売り出されています。
土木系企業から誕生した製薬品販売会社のCONTIPHARMA。
実はその設立目的は、今後人口増加を受け、成長するであろうアフリカの製薬市場への進出を狙うことにありました。
コロナ禍でのビジネス展開
CONTIPHARMAは新型コロナウイルスが流行した当初は、欧州(ドイツ、ベルギー、フランス、ルクセンブルクなど)やアフリカの仏語圏での販売を行っていました。
現在では新型コロナウイルスに対するlgG/lgmテストで知られている、ベルギーの製造業者と協力しています。またこの他にも有名な企業とパートナーシップを結び、人工呼吸器の開発も行いました。
さらにリアルタイムPCR方式で即座にウイルスを検出する検査キットの市場にも進出しています。この検査キットにより、患者は2時間以内に陽性かどうかを知ることができます。
CONTIPHARMAの代表である、Bernard氏は現場で求められていたことを次のように分析しています。
「早期発見は感染防止のために不可欠です。しかし信頼性の高い検出キットが不足しており、それにより人々に不安やパニックを引き起こしています。私たちにとって大切なことは、信頼性の高い検査キットと安全を医療パートナーたちに届けることでした。」
CONTIPHARMAが、競争が激しいアフリカの医薬品市場で成果を出せているのは、第一に製品全体が高品質であることが言えます。同社の製品は全て、ISO認証およびCEマーキングを取得しています。
※ISO認証とは国際標準化機構が定めた、工業や技術に関する規格が制定されたもの。CEマーキングとは、EUで販売される指定の製品の安全性を保証するもの。
また、国際的なハブ空港でもあるベルギーのリエージュ空港近くに中央倉庫を持ち効率的なサプライチェーンを実現しています。
新型コロナによるパンデミックが落ち着けば、さらに同社にとって明るい未来が開けるでしょう。今後、アフリカでの医薬品のeコマースの発展を予見し、その変化に対応する準備を進めています。
アフリカ進出を考える際、現地の企業と提携するほかにも、今回紹介したCONTIPHARMAなど、欧州に拠点を起きながらアフリカに進出している企業とパートナーシップを結ぶことも、アフリカ進出の切り口です。
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《企業情報》
CONTIPHARMA
■設立年:2015年
■本社所在国:ルクセンブルク
■資本金:N/A
■URL:http://contipharma.com/
■事業内容:医薬品と医療機器の販売。
《参照》
2020年6月23日閲覧
「CONTIPHARMA propose une offre globale de médicaments et d’équipements de santé, parfaitement adaptée aux besoins de l’Afrique」
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