今回は紹介するアフリカ有名企業は、ナイジェリア、サブサハラアフリカ最大のコングロマリット企業、Dangote Group(ダンゴテ・グループ)です。
事業概要
Dangote Groupは、セメント、小麦、砂糖、石油ガス、不動産など17の業種を扱う、ナイジェリアのコングロマリット企業です。
1981年にセメント中心の貿易事業を核として設立され、砂糖や小麦、不動産など事業を展開していき、1990年代にはナイジェリアにおける最大級コングロマリット企業の1つになるまで成長しました。
1999年、ナイジェリアが民政移管を経た年、同グループは貿易中心の企業から製造業へのシフトを決め、消費財の多くが輸入される同国において、拡大し続ける需要に対応することを目標にすえました。小麦・砂糖・パスタの工場建設を手がけた後、2000年にはナイジェリア政府からBenue Cement Companyを買収、2003年にはサブサハラアフリカ地域最大のセメント工場の操業を開始しました。
現在同グループは、ナイジェリアの他にベナン、ガーナ、ザンビア、トーゴなどアフリカ16か国に事業を展開しており、サブサハラアフリカ最大級のコングロマリット企業の一つとなっています。
現在は石油事業に力を入れており、2016年から進めている石油精製所(ラゴス、ナイジェリア)の建設は2021年前半に完成が予定されています。
ナイジェリアは、リビアに次ぎアフリカ2位の原油保有量を誇りますが、石油精製所が整っていないために石油を輸入に頼っています。同グループはアフリカ最大の石油精製所の建設により、自国で石油を生産することで輸入への依存を断ち切るだけでなく、石油の輸出も計画しておりナイジェリアを石油産油国にすることを目指しています。
億万長者Dangoteの成功の秘訣
同グループ創業者のAlico Dangote氏は、Fobesによる世界長者番付(Forbes world’s billionaires list)で、アフリカ1位(世界ランク191位)の純資産113億ドルを保有する億万長者です。
同氏はナイジェリアのピーナッツ貿易業で富を築いた起業家家庭に生まれ、ムスリムとして育ちました。
エジプトの名門大学アズハルで経営学を学び、卒業後21歳の時に伯父に3,000ドルの借金をして農作物の貿易業を始めました。タイから米、ブラジルから砂糖を輸入し地元で販売するという小規模なビジネスを始め、わずか3か月で借金を返済できるほどの売り上げを出しました。
1990年代には政界に進出しコネクションを築くとともに政府に働きかけ、セメントの輸入量を制限しました。Dangoteグループが当時のナイジェリアで唯一セメントの生産を行うことができたため、セメント業で富を築くことができたのです。
《企業情報》
■企業名:Dangote Group
■上場/非上場:上場
■従業員数:15,478人
■売上:2700億円
■時価総額:9100億円
■企業URL:https://dangote.com/
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《参照》
2021年7月5日閲覧
「Forbes Billionaires 2021: The Richest People in the World」
「今後世界で一番富裕層が増える国ナイジェリア、次の「クレイジーリッチ」はここで生まれる|AAIC Japan|note」
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