【日本企業進出事例|スーダン】アフリカに妊産婦用超音波エコーを届ける、レキオ・パワー・テクノロジー

2020.04.24
ANZA編集部
【日本企業進出事例|スーダン】アフリカに妊産婦用超音波エコーを届ける、レキオ・パワー・テクノロジー

ANZAは日本企業のアフリカ進出を支援しております。

今回は、アフリカに妊産婦用超音波エコーを届ける、レキオ・パワー・テクノロジー株式会社を紹介します。

レキオ・パワー・テクノロジー株式会社について


沖縄を拠点に 2011 年に設立されたレキオ・パワー・テクノロジー株式会社は、新興国向けのジェネリック医療機器事業を手掛け、妊婦用超音波エコー装置を低価格で提供しています。

内戦等の影響により医療インフラサービスが不十分な状態にあるスーダン共和国における医療プロジェクトに参加したことをきっかけに、新興国でも購入可能な低価格帯のジェネリック医療機器の開発に着手した同社。現在は、アフリカを中心に事業展開しています。

2018年には、経済産業省が主催するスタートアップ企業支援プログラム「J-Startup企業」に採択されました。

アフリカでの事業/動向

 

従来の高価な医療機器を途上国仕様に


同社はJICAの企業連携プログラムを活用し、スーダンにおけるエコー試験運用を2015年から2018年5月まで実施しました。普及・実証事業の3年間で、約50台のエコーを使い、延べ5000人ほどの妊婦健診を実施し効果を実証したと共に、同社製品を使用した助産師への研修による妊産婦検診の定着に努めました。

スーダンでは、妊産婦と新生児の死亡率が世界平均を大幅に上回り、医師の数も人口数万人に1人と非常に少なく、医師による診療だけでは対処しきれないという現状が存在しています。また、妊産婦と胎児の健康状態を超音波と画像を使って調べる装置は高価で、スーダンではほとんど利用されていません。

同社は、現地でニーズがあるにもかかわらず普及が進んでいないこのような医療機器を、新興国仕様にすることで従来価格の10分の1程度の価格で提供しています。

また、製品本体は軽量な超音波探知する探触子(プローブ)のみであるため、破損・故障の場合には小口配送網による製品交換で対応しており、専属のメディカルエンジニア等の技術者を必要としない体制を構築しました。

スーダンでの展開においては、他の沖縄県内企業(医療・IT・ハードウェア分野)との連携、沖縄県の母子保健分野における知見を活かした事業を実施しており、地域資源を活用した地域経済活性化に貢献する事業を展開しています。

アフリカ各国への展開


2015年にスーダンにおける医療機器認証を取得し、スーダンの総代理店開設を皮切りに、2016年2月にはケニア共和国にも総代理店を開設、同年3月に同装置をケニア向けに50台を初出荷しました。

2019年には、経産省による「第5回飛びだせJapan!」に採択され、本プロジェクトのなかで、シエラレオネで早産児の命を救うため、ポータブルエコーの活用方法を探る実証事業を実施中です。

アフリカ展開ポイントまと


1、新興国でも購入可能な低価格帯製品の開発
2、JICAや経産省によるサポートを活用
3、他企業との連携

スーダンへの進出をご検討中の方へ

 

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《企業情報》
■企業名:レキオ・パワー・テクノロジー株式会社
■上場/非上場:非上場
■従業員数:36名
■資本金:1億2,518万円
■売上:N/A
■企業URL:https://www.lequiopower.com/?lang=ja

《参照》
2020年4月15日閲覧
レキオ・パワー・テクノロジー株式会社
安価な日本製で勝負!ジェネリック医療機器でアフリカを開拓するベンチャー
経済産業省事業「第5回飛び出せJapan!」に採択していただきました!

 

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