【ANZAインターン中村のザンビア日記 ⑥】ザンビアの学校でサッカーイベントを開催!(後編)

2023.07.06
ANZA編集部
【ANZAインターン中村のザンビア日記 ⑥】ザンビアの学校でサッカーイベントを開催!(後編)

前回の記事では、ザンビアの西部セナンガで企画したサッカーイベントについて、開催のきっかけや当日試合の様子などをご紹介しました。

【ANZAインターン中村のザンビア日記 ⑤】ザンビアの学校でサッカーイベントを開催!(前編)

今回の記事では、イベント運営で苦労した出来事とその対処案をまとめました。このイベントの経験から得た、現地の人とのコミュニケーション方法や持っておくべき考えなどをご紹介します。

イベント企画に臨むモチベーションづくり

セナンガでは、これまでも色々なイベントなどが企画されていましたが、主催者側からスポーツ物資などの「寄付」が付帯するケースも多く、返って「受け身のマインド」が作られていたようでした。そのため、今回のイベントでもスパイクやジャージなどの景品が準備されていると選手から思われていました。

しかし、イベントの目的やコンセプト、評価方法をイベントの前に説明したことにより、高いモチベーションをもって参加を促すことができました。様々なトラブルもあったのですがなんとか全て解決し無事に運営できたのは、このモチベーションの効果が大きかったと思います。

それでは、それらのトラブルについて以下にご紹介したいと思います。

【写真➀:会場となったセナンガのセカンダリースクール】

連絡と確認、密なコミュニケーション(事前準備)

イベント開催前から運営の難しさを色々な場面で感じました。

まず、事前ミーティングです。事前ミーティングは、ザンビアででよく使われているWhatsApp(メッセージ送受信のアプリケーション。日本のLINEのようなもの)を中心にやり取りを進めていました。しかし先生からの返信がなかなかありませんでした。

その理由は、ザンビアでは多くの人が携帯電話を持ってはいるものの、通信代を節約するためによく携帯をオフライン(Wi-Fiやモバイル通信を切ること)にしており、メッセージが受信されず連絡が伝わっていない、という状態になっていたためでした。イベント前は十分なコミュニケーションが重要です。そのため、WhatsAppでメッセージを送るだけではなく、きちんと対面でも伝えることの大切さを痛感しました。

さらに、現地の人に対応してほしいことをまとめた資料を作成して手渡すなど、複数の手段を講じて確実に伝えることが重要だと思います。(日本のように、「連絡しておけば、あとは相手が対応してくれるから大丈夫」、ということはありません…)

地元の組織との情報共有(当日朝の事前準備)

地方でイベントを開催するときは、チーフと呼ばれる地域の代表や地域の委員会などへ、イベント開催の情報共有をすることが重要なポイントになります。これは現地の習慣となっているもので、コミュニティーでの活動において「仁義を切る」ことは重要視されているようです。

私はイベント当日の朝に、共同企画したセカンダリースクールのK先生と地方自治体の職員に挨拶に行き、イベントについて報告を行いました。そしてチーフがイベントに参加する運びとなり、表彰式でトロフィーの授与や、スピーチをしてもらうことが出来ました。K先生によると、こうした挨拶や報告により、学校と委員会で協力体制が取れているとのことでした。

予想外の事態に対する柔軟性(当日)

イベント当日も予想だにしないことが多発しました。

第一に参加人数。当初60人弱の参加予定でしたが、想定を上回る80人以上が参加。イベントが盛況なのは喜ばしいことですが、一つ問題が発生しました。今回はサッカーのサイドイベントとして、昼休憩の時間を使い選手の身体能力を測るパフォーマンステストも行っていました。参加人数が増えたことにより運営側の人手が不足し、その結果、メインである午後の試合開始が遅れてしまいました。

ザンビアではイベントの参加者が友人なども連れてくることが多々あるので、事前連絡で当事者のみ参加ということを伝えつつ、人数が増えても運営できる体制にすることが重要です。

第二に参加賞。当初は予定していなかった選手の参加賞を、当日、現地に到着してすぐにK先生から要請されました。話し合いの結果、やむを得ず参加賞として軽食を準備することになり、飲み物や食べ物(果物)の調達に走りました。

因みにこのイベントの開催地のセナンガでは、果物などは基本的に首都から仕入れているため比較的値段が高めであり、追加予算の捻出にさらに苦慮しました(飲み物の値段は首都と同じくらいです)。

【写真②:急遽調達した、参加賞の山!】

想定外のトラブルの最たるものは予想外の支出です。参加賞以外にももう一つ、人件費問題がありました。

今回のイベントでは、K先生が試合の審判を手配すると約束してくれました。しかし、試合が終わるとK先生から想定外の審判代を請求されて揉める場面がありました。
原因は認識の違いでした。よくよく話を聞くと、私は「審判の手配=コストも学校側が負担」、K先生は「審判の手配=コストについては主催者側が負担」、と相違があったのです。

イベント企画の際には必要経費を明確化し、認識相違の点があれば、きちんと交渉することが大切です(特日本との慣習なども異なる場合があるため)。

そして、特にコスト面では想定外のトラブルが起こりやすいというマインドでいることが重要です。その場合は、安易に支払いをせず、最初に定めた予算にはなくお金がないことをアピールしつつ、本当に必要な経費なのかを交渉すると効果的です(ちなみに、万が一の支出に備えては、少額の現金もしくはモバイルマネーが有効だと思います。クレジットカードは特に田舎の方では利用が難しいです)。

運営時間の遅れ(当日)

今回のイベントは予定時間より1時間遅れて始まりました。

日本では、時間に遅れないように前の予定を短縮するなど調整する傾向にありますが、ザンビアでは次の予定に急ぐことよりも目の前のことを大事にする傾向があるのかもしれません。

また、現地の友人によるとほとんどの人が「物事は遅れて始まる」と思って行動する傾向があります。そのため、イベントを運営する時には、だいたい2時間近く遅れる想定で準備をすると良いようです

【写真③:イベント開始の直後】

このように、サッカーイベントは難しさもありましたが、「もっと頻繁に開催して欲しい」という声や「選手の発掘の場としてもっと色々なイベントを開催して欲しい」とポジティブな言葉をたくさんいただくことができました。

その理由は、特に「議論の時間を設けたこと」やパフォーマンスだけではなく「議論の積極性」を最優秀賞の評価軸にしたことを参加チームのコーチから評価していただけたからでした。

今回の企画の趣旨である、勝ち負けだけではなく「仲間と協力することの大切さ」をイベントを通して選手に伝わっていると嬉しいです!

【写真④:イベント終了式の様子】

 

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