アフリカビジネスの理解が深まる書籍②「アフリカビジネス入門」

2020.11.09
ANZA編集部
アフリカビジネスの理解が深まる書籍②「アフリカビジネス入門」

今回、ANZAが紹介するアフリカビジネスに関するおすすめ本はこちら!

芝陽一郎著「アフリカビジネス入門」です。

書籍概要


2009年より著者が東アフリカのケニア共和国で始めた、ベンチャー投資プロジェクトを通じて得た経験や情報を基に執筆された同書。貧困・紛争・開発・援助ではないアフリカのダイナミズムとビジネスチャンスを感じ取り、「アフリカ」と「ビジネス」という二つの言葉を結び付けることを目的として、ICT・金融、PEファンド、アントレプレナーなど様々な視点からアフリカビジネスについて語られています。

出版されたのは2011年と10年近くが経とうとしていますが、本書で書かれているアフリカの「開発・援助」から「ビジネス・投資」へのシフトは年を経るごとにさらに強くなっている印象を受けます。アフリカの10年ほど前から始まった転換の起点を掴むためにはぴったりな書籍です。

書籍要約


1、地球上最後の市場アフリカ

アフリカ経済は2000年以降大きく変化しており、2008年のリーマンショック以降、先進国のGDP成長率が1%前後で停滞していたときすら、アフリカ全体平均としては4%台と高い成長率を維持していました。この成長の背景には二つの要因が絡んでいるとされており、一つ目が資源、二つ目が中間層の台頭による国内消費の増大です。実際に、各国の主要都市では中間層が急速に台頭し、欧米型のショッピングモールが各地で展開されています。人口規模と豊富な若年層もアフリカの市場をさらに魅力的なものにしており、その潜在的な市場の成長力に世界中から期待が集まっています。

2、アフリカ市場に挑むアジアの国々

アフリカ市場からグローバル経済を見てみると、中国やインドといった新興国がアフリカ諸国を猛烈な勢いでグローバル経済に取り込んでいることがわかります。自国の経済発展のため、廉価で製品の質があまり求められない製品に対しニーズがある地域を市場として取り込みたいという中国の目論見と、高価で手が出なかった製品を中国の廉価な製品に置き換えることによって消費を享受したいというアフリカ諸国の思惑が合致した結果、アフリカ市場には中国製品が多く氾濫するようになりました。さらに、社会インフラの整備においても、絶大な影響力を持っており、これは資源権益の確保と密接に関係しているといわれています。

人口大国インドも2008年以降アフリカとの距離を急速に縮めています。インドの携帯会社大手のエアテルはアフリカ市場で大規模な買収を行い、現地でシェアを獲得しています。また、インドの名門企業タタもグローバル戦略の中でアフリカでも積極的にビジネスを展開しています。

3、日本企業にとってのアフリカ市場

日本企業にとってアフリカ市場は今最も注目すべき市場というよりはむしろ逆に撤退の歴史を持つと言われています。アフリカ諸国への進出状況はその国の経済規模に比例しており、最も多いのは南アフリカ、ナイジェリア、エジプトと続いています。南は南アフリカ、東はケニア、西はナイジェリアの3か国がベンチマークとなっており、これらの国で進出基盤を築き、その後隣国へ事業展開するのが一般的と言われています。

ANZAの日本企業のアフリカ進出事例はこちらからもご覧いただけます。

4、アフリカに殺到するPEファンド

2008年の金融危機以降、途上国への資金の流れの大きなトレンドの一つとして注目されているのが「援助から投資」です。投資によってビジネスを行い、市場を拡大していくことが重要という潮流の中で出てきているのが、開発もしくは慈善団体系列のSMEを対象としたPEファンドです。大手のPEファンドの場合、投資の大部分はグロース・キャピタルで、主な成長分野、資源・金融・情報通信の3分野に資本を投下し、新興市場の中でも魅力的なパフォーマンスをあげています。

この他にもアフリカの成長を後押しするICTと金融、アフリカのアントレプレナーについてなど、アフリカでビジネスする際に押さえておきたいポイントがわかりやすく説明されています。最後には、アフリカに進出する日本企業への助言も含まれているので、ぜひお手に取ってみてください。

書籍情報


書籍名:アフリカビジネス入門 
著者:芝陽一郎 
出版年:2011年
発行所:東洋経済新報社

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