アフリカ大陸を横断する鉄道が7月30日に開通しました。
今後ますます鉄道の開通により、ヒトとモノの移動が活発になることが予想されます。
今回の鉄道はタンザニアのダルエスサラームと、アンゴラのロビトを結び、総距離は約4,000kmもあります。1970年代に完成したタンザニアとザンビア間の鉄道が、近年復旧されたアンゴラとコンゴ民主共和国を結ぶ鉄道と接続するようになりました。いずれの工事も中国が支援しました。
アフリカでは近年、中国が支援する鉄道の開通が相次ぐ
東アフリカでは、ケニアの首都ナイロビと貿易港のモンバサを結ぶ高速鉄道が17年に完成しました。
(参照:https://www.bbc.com/news/world-africa-40092600)
エチオピアの首都アディスアベバとアデン湾に面する要衝ジブチを結ぶ鉄道も運行しています。
(参照:https://ethiodjiboutirailway.com/en/)
西側ではナイジェリアの首都アブジャとカドゥナを結ぶ路線が16年に開通しました。
(参照: https://nrc.gov.ng/)
アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)の活用にも貢献
輸送がネックとなり域内貿易は停滞してきましたが、鉄道によりアフリカ諸国間の取引の活性化につながる可能性があります。2019年7月7日のアフリカ連合のサミットで、実行の段階に移ったAU加盟の55か国が参加する自由貿易協定AfCFTAとともに、制度面、インフラ面でさらに域内の取引が盛んになると予想されています。
中国への依存を警戒する声も
中国は資金力に乏しいアフリカ諸国の鉄道計画を支援していますが、ジブチやエチオピアなど債務が急増している国もあります。
「アフリカに鉄道が通っているの?」と驚く方が少なくないですが、ほとんどの鉄道開発に中国が関与しており、圧倒的スピードと大規模なプロジェクトであることからも分かるように中国のアフリカにおけるプレゼンスは年々拡大しています。今後、日本がどのようにアフリカでプレゼンスを高めていくか、計画だけではなく、早く実行に移す必要があります。
アフリカ進出をご検討中の企業様はぜひANZAまでお問い合わせください。
アフリカ進出計画のご相談はもちろん、アフリカ駐在員によるクイック調査、アフリカ現地企業ニーズ情報の提供、現地視察のプランニング、現地テスト販売など幅広いサービスをご用意しております。メールマガジンも配信しておりますので、ご希望の方はこちらよりご登録ください。
ANZAは日本企業のアフリカ進出を支援するAAICが運営しております。
AAICのこれまでのアフリカでのプロジェクトはこちらからご覧いただけます。
<参考>
アフリカ横断鉄道が開通、中国支援で 4000キロ超https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48110140S9A800C1000000/
ぜひANZAまでお問い合わせください。
AAICが運営しております。
AAICのこれまでのアフリカでのプロジェクトは
こちらからご覧いただけます。