今回は紹介するアフリカ有名企業は、南アフリカ共和国発でメディア・インターネットサービスを展開するほか、テクノロジー投資も積極的に行う、Naspers(ナスパーズ)です。
事業概要
Naspersは、1915年にオランダ語の新聞を制作する南アフリカの企業として誕生しました。1920年代には本の出版も行うようになり、アフリカのメディア産業を牽引していました。
1985年にはMnetという、アフリカでは初となる有料テレビビジネスを開始しました。
そして1994年にヨハネスブルク証券取引所に上場したのち、インターネットサービスにも力を入れるようになります。
1997年、Naspersにとって初となるインターネットサービスを行うMwebの設立に始まり、その4年後の2001年にTencentへの投資を行いました。
Tencentは中国のインターネットサービスを提供する企業で、スマートフォン向けチャットサービス「Wechat」やオンラインゲーム「PUBG」といった人気アプリを世界に送り出しています。
今日では時価総額5,200億ドルを超えていますが、NaspersはTencentの設立3年目、香港証券取引所に上場する前から、中国のテクノロジー産業に注目しており、Tencentに投資を行なっていました。そのため、この投資によってNaspersは大幅な投資利益を出しました。
その後、同社の事業拡大は、よりテクノロジー産業に集中して行われるようになり、今では世界でも最も大規模にテクノロジー投資を行う、グローバルインターネットグループ企業となっています。
南アで積極的なスタートアップ投資
今日、アフリカではfintechやedtech、agritechなど様々テクノロジー分野のスタートアップが設立されています。Naspersは2019年にFoundry部門を立ち上げ、テクノロジーという軸は持ちながらも、これまで7社の南アフリカのスタートアップに投資を行ってきました。
最近ではNakeとCtrlいう、insurtechのスタートアップにそれぞれ11百万ドル、2.3百万ドルの投資を行いました。その他、モビリティ分野や教育、食品流通、農業、ホームサービス分野のスタートアップと投資先は幅広いです。
このように南アフリカのスタートアップエコシステムの発展にも貢献しており、今後南アフリカでも中国のTencentのように、急成長を遂げる企業の大切なパートナー企業になるかもしれません。
関連記事:南アフリカ|ビジネス基礎情報|アフリカ国別
《企業情報》
■企業名:Naspers
■上場/非上場:上場
■売上:19,000百万ドル
■時価総額: 66,390百万ドル
■企業URL:https://www.naspers.com/
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《参照》
2021年8月27日閲覧
「Naspers leads $11M investment in South African insurtech Naked」
「Insurtech platform Ctrl becomes 6th SA startup backed by Naspers Foundry, banks $2.3m」
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