豊田通商グループは、1922年の東アフリカにおける綿花の輸入に始まり、1960年代には自動車輸出業を開始し、既にアフリカビジネス90年以上の歴史を有します。第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、同グループは、アフリカ10カ国の政府・機関・企業と、前回TICAD6の9件を大幅に上回る合計16件のMOUを締結しました。16件のうち、6件がケニアでの案件です。
“これら16件を産業別に見ますと、自動車産業育成関連が3件、次世代モビリティ関連が4件、再生可能エネルギー関連が3件、農業・漁業近代化案件が2件、他4件となっています。豊田通商グループが現在まで築き上げた事業を基本に、広範囲な分野でアフリカへの新技術導入を加速し、経済発展に貢献することを目指します。(豊田通商HPより)”
2016年12月にアフリカを中心にビジネス展開するフランス系大手商社CFAOを完全子会社化したことにより、アフリカ全域へのネットワークを得ることができ、同社も2017年4月に初の地域を軸とした営業本部「アフリカ本部」を新設しました。また、協業によりアフリカ54カ国中53カ国をカバーすることができるようになりました。
“豊田通商グループは、アフリカ54カ国全てでビジネスを展開し、アフリカ大陸で約15,500名の社員が働いています。今回のMOUを通して、アフリカの経済構造展開の促進にさらに貢献していくとともに、SDGsの達成に寄与していきます。(豊田通商HPより)”
アフリカにおける売り上げの6割を占める自動車SBUでは、ケニアやエジプトでトヨタ車の組み立て生産を行い、両国とも部材などを輸入して最終的な組み立てを行う「ノックダウン生産」で行っています。また、今回のMOUでは、トヨタ自動車の車両組み立て事業をアフリカで拡充すると示しました。ケニアでは多目的スポーツ車(SUV)「ランドクルーザー」を生産していますが、現地で人気の高いピックアップトラックなどを新たに生産することを検討するなど車種を広げる意思も示しています。西アフリカにおいても、ガーナなどで、トヨタ車の組み立て事業を展開することを検討しています。
以上のように、豊田通商は、現地生産を拡充して需要の拡大に備えるほか、アフリカでの自動車産業の育成に貢献したいと考えているようです。
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<参照>
日本経済新聞 「豊田通商、アフリカでトヨタの車両組み立てを拡充」 2019年8月29日
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49166090Z20C19A8L91000/
豊田通商株式会社 「アフリカ10カ国と16件のMOUを締結~アフリカの経済発展へのさらなる貢献に向けて~」
https://www.toyota-tsusho.com/press/detail/190830_004467.html
豊田通商株式会社(アフリカ)
https://www.toyota-tsusho.com/business/africa/
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