【日本企業進出事例|ルワンダ】進出のきっかけはABEイニシアチブのインターン生受入れ、音羽電機工業

2020.04.24
ANZA編集部
【日本企業進出事例|ルワンダ】進出のきっかけはABEイニシアチブのインターン生受入れ、音羽電機工業

ANZAは日本企業のアフリカ進出を支援しております。

今回は、ABEイニシアチブのインターン生の受け入れをきっかけにルワンダに進出した、音羽電気工業株式会社を紹介します。

音羽電機工業株式会社について


日本での高圧用避雷器市場で約70%のシェアを誇る雷被害対策の総合メーカー。避雷器製造から雷害対策コンサルティングサービスまで総合的な雷害対策サービスを展開しています。

アフリカでの事業/動向


2015年、ABEイニシアチブとして来日したルワンダ人留学生をインターン生として受け入れたことがきっかけで、ルワンダの雷被害の甚大さを知った音羽電気工業株式会社。独自で現地調査を進め、2017年にJICAによる中小企業海外展開支援事業として採択されました。同プロジェクトが終了する2021年までにビジネスの具体化を図ります。

ルワンダは世界で最も雷の発生件数が多い地域のひとつであり、落雷により年間100名近くが死傷しています。水汲み時など屋外だけでなく、屋内でも電流が流れ込み被害にあう、収入源である家畜を失う、PCや通信機器の故障など、雷はルワンダの人々の生活とって大きな脅威となっています。

しかし、雷害対策は不十分で、人々の雷に対する正しい知識も不足しているのが現状です。

そのような現状に目を付けた同社は、アフリカに経験のあったトップの判断により、ルワンダの雷害状況の調査のために何度も現地を訪問しました。そして、2017年6月には、同社の「ルワンダ共和国における雷害対策技術移転のための案件化調査」がJICAによる中小企業海外展開支援事業として採択されました。

JICAや経産省によるサポートを活用


ルワンダでは、JICAや経産省によるサポートを適切に活用しながらルワンダの雷害対策、機器の対策、人的な対策案件など、製品の販売のみならず、日本の雷専門メーカーとして長年にわたり培った独自の保安技術でサポートしています。最初にインターンとして受け入れたルワンダ人学生は現地に会社を設立し、現在もコンサルタントして一緒に活動中です。

これらのサポート提供と同時に、自社の海外ビジネス展開の足掛かりとするための現地調査を実施中で、2019年にはアフリカ事業室を設立し、アフリカに注力する体制を構築しています。現在のJICAプロジェクトが終了する2021年までに、ビジネスの具体化を図り、援助からビジネスへ、市場としてのアフリカの可能性を追求します。

途上国の雷害対策を日本の企業が実施する意義


途上国に対して雷害対策の製品を販売している海外の企業は少なからず存在します。しかし、避雷器の品質に問題はなくても、その部品を適切な位置に設置する知識の移転までを行わず、途上国が避雷器の適切な管理を行えていないといった例も少なくありません。

そうした国々で、同社のような日本の中小企業が、その国の課題に丁寧に寄り添いながら日本の知識や技術を伝え、途上国が抱える課題を持続的に解決できるよう支援していくことはとても重要なのです。

アフリカ展開ポイントまとめ


1、製品のみならず保安技術を通じたサポート
2、JICAや経産省によるサポートの活用
3、ABEイニシアチブによる留学生との交流

ルワンダへの進出をご検討中の方へ

 

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《企業情報》
■企業名:音羽電機工業株式会社
■上場/非上場:非上場
■従業員数:295名(2019年)
■資本金:8,190万円
■売上:67.32億円(2017年3月期)
■企業URL:https://www.otowadenki.co.jp/

《参照》
2020年4月15日閲覧
「ルワンダを雷から守る!」雷多発地帯で挑戦する関西企業 −音羽電機工業株式会社(兵庫県尼崎市)−
登壇者インタビュー第5弾 音羽電機工業株式会社 取締役 井上真二さん

 

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