中・西部アフリカのゲートウェイとなるか、進むクリビ港開発
中部アフリカに位置するカメルーンは、南西部がギニア湾に面する一方、東部は内陸国であるチャドと中央アフリカ共和国に国境がつながっています。そのため、カメルーンの港は「中・西部アフリカのゲートウェイ」の役割があります。
商業都市のドゥアラの港が主要な港として有名ですが、そのドゥアラから150km南に位置するクリビで、近年港地域の開発が進んでおり今後貿易が盛んに行われることが予想されています。
先日2020年7月27日には、フィリピンのPhilippin International Container Terminal Services (フィリピン インターナショナル コンテナー ターミナル サービス:ICTSI)とクリビ湾局がクリビ港の多目的ターミナルの開発について25年の契約を交わしています。
ICTSIによると第一フェーズでは水深63m、延長263m、10haのコンテナヤードの造成が行われ、第二フェーズではさらに350mのバースが延長され、23haのコンテナヤードが造成される予定です。
ICTSIのMadse氏は、このプロジェクトへの期待を以下のように述べています。
「同社の取り組みによって、カメルーン、チャド、中央アフリカ共和国、コンゴ共和国、赤道ギニア、ガボンを取り巻くクリビの『物流回廊』を積極的に促進することになるだろう。」
つまり同地域内の5000万人以上の人々に向けた物流が、クリビ港を通して行われる未来がくるということです。
クリビ地域を含む養殖適応地域への投資を募集
現在カメルーンでは、クリビ地域を含む、養殖に適した地域への投資の募集が行われています。計画として、養殖に適していると、認定された未開発の海岸や川辺区域、溜め池の開発が行われる予定です。
詳細地域は、Dibamba川、Mbalmayo地域のNyong川、Monatélé地域のSanaga川、LagdoとLom Pamgarの溜め池、クリビとCampo間の海岸とLimbeとIdenau間の海岸がその候補として認定されています。
これまでカメルーンの水産分野は大きく赤字を抱え、輸出に依存しています。2020年の第一四半期では、約5.7トンの冷凍魚を輸入し、389億CFAフラン(約5930万ユーロ)を費やしています。
今回水産分野を強化するため、カメルーンの養殖セクターに関心のある国内外の投資家を事前承認するためのEOI(Expression Of Interest)が、畜産を担当する大臣、Taïga氏によって既に発行されています。
関心のある方は、2020年10月16日までに、申請書を英語又は仏語で記載し、ヤウンデの水産養殖漁業局(Aquaculture and Fishing Industries in Yaoundé)に送付する必要があるようです。
カメルーンの国別基礎情報はこちらを参照ください。
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《参照》
2020年7月30日閲覧
『Cameroon seeks investors for its high aquaculture potential areas』
『ICTSI to operate Kribi Multipurpose Terminal in Cameroon for 25 years』
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