アフリカビジネスの理解が深まる書籍⑤「グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業」

2021/04/06
Be Foward

今回、ANZAが紹介するアフリカビジネスに関するおすすめ本はこちら!

株式会社ビィ・フォア―ド代表取締役山川博功著の「グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業」です。

書籍概要


「このビィ・フォアードっていうのは一体、何者なんだ!?」。

グーグルの役員会議室では、こんな会話が飛び交ってたといいます。アフリカ各国の人気サイトランキングで、グーグル、ヤフー、ウィキペディア、フェイスブックなどと並んで、「beforward.jp」がなぜか軒並み上位に上がっていたからです。

日本人にもまだまだ無名の会社。
でもアフリカをはじめ、世界の新興国では大人気のビィ・フォア―ド。

中古車および自動車部品の海外販売をメインに、自社のネット・サイトに全世界から顧客を呼び込み、新興国を中心に急速に売上を伸ばしています。

創業者の山川博功氏はサラリーマン時代の借金を返済するため、会社勤めを辞め、同社を創業し、中古車買取業から中古車輸出へ。

失敗を乗り越えて、ECを武器に大躍進を続ける小さな超グローバル企業の成長した秘密を、社長が自ら明らかにしています。

書籍要約


同書は、ビィ・フォア―ド代表取締役山川博功氏の学生時代から現在に至るまで、様々な出来事が記されています。

今回は、ビィ・フォア―ドはなぜアフリカだったのか、アフリカで成功したのかに焦点を当て同書を紹介します。


なぜアフリカだったのか。

最初は、まさかアフリカに中古車を売ることになるなんて、しかもそれがビジネスの柱になるなんて、想像もしていなかったそうです。

しかし、日本では車としての役割を終え、後は解体を待つばかりの車をダメもとでサイトに掲載していたところ、アフリカでポツン、ポツンと売れるようになり、「日本では商品価値がなくなった車でも、アフリカでは商品価値があるのではないか。」と山川氏は考えました。

まだまだ十分乗れる車をすぐに廃車にしてしまう日本人の感覚の方が異常であって、値段が安くコンディションの良い日本の解体車を、アフリカの人々は新車に近いような感覚で買っている。

本文より引用


当時日本の輸出業者が全く気が付いていなかったこの事実を、アフリカへの販売を通じて山川氏は気が付いたのです。

同書の最後で、山川氏は「誰もやっていないから挑戦したいし、成功すればブルーオーシャン。まずは試してみる。」ことが自身の流儀であると語っています。

アフリカを選択せずとも、自ずとアフリカがビジネスの柱となったのは、山川氏のやってみよう精神に基づいた行動力の表れなのではないでしょうか。アフリカは不透明な市場であるからこそ、思いもよらない商材、予想外なやり方がヒットするケースもあります。まずはやってみることが大切なのです。


なぜアフリカで成功したのか。

アフリカにOpportunityがあると気が付いたビィ・フォア―ドは、どのようにアフリカで成功を遂げたのでしょうか。

同書では三つのポイントが語られています。

一つ目は、画期的なビジネスモデルを構築したこと。

これまでの中古車輸出では、日本の業者が現地の業者に売り、エンドユーザーは現地の中古車屋で買うのが常識でした。同社はそこにECを持ち込み、エンドユーザーが日本から直接買えるようにしたのです。中間業者をスキップする分、値段も安くなりました。

さらにアフリカにおいては、それまでアラブ首長国連邦のドバイ経由で運ぶのが普通でしたが、同社は日本からアフリカにダイレクトで運ぶルートを開拓し、輸送費を大幅に削減し、また、届くまでの日数も劇的に短縮しました。

普通や常識を打ち破って構築されたビジネスモデルが、アフリカの人々の心をぐっと掴んだのです。

二つ目は、現地のパートナーにオペレーションを任せたこと。

アフリカでビジネスをする人なら誰しも悩まされる問題があります。
テロや内戦、法律の変更、汚職の蔓延など。。。

同社も創業当時はこれらの問題に度々悩まされていたため、現地にいる通関業者を公式パートナーとして業務提携しました。

アフリカのことは現地の人々に任せる。

同社は現地での賄賂にも一切タッチしません。
頻繁に日本から社員が出張しますが、彼らが現地に長くとどまることもありません。

その分、公式パートナーを選別する際には、しっかりと審査したうえで契約し、「ビィ・フォア―ドの看板を背負うのだから」と責任感を求めるそうです。

また、現地パートナーにも利益の落ちる仕組みを作ることで、不正をしなくても十分利益が出せるようにします。正直な商売をした方が顧客の信頼を勝ち得て、より大きな利益に結び付くことを理解してもらえれば、アフリカの人も不正はしないからです。

三つ目は、「勝手にビィ・フォア―ド」を活用したこと。

同社には、ステッカーやTシャツなど様々なコーポレートグッズが存在します。日本では販促品は珍しくありませんが、アフリカの人々には新鮮だったようで、販促品が口コミでお客さんを増やすのに大いに役立ったと山川氏は語っています。

そうしているうちにビィ・フォア―ドの看板を立て、ビィ・フォア―ドのTシャツを着てるので正規の代理店のような顔をしている中古車屋がたくさん出てくるようになりました。それを「勝手にビィ・フォア―ド」と呼んでいます。

公式の販売パートナーが月間30台しか売らない国で、月間100台以上を売る「勝手にビィ・フォア―ド」も生まれ、話題作りに貢献してくれているそうです。

まあ、やってみようよ。

ビィ・フォア―ドという社名は、山川氏が大ファンの明治大学ラグビー部北島忠治元監督の「前へ」という言葉からつけられました。

小器用にたちまわるのではなく、愚直に前を目指せ。
人をだますような商売をせず、正攻法で成功をつかめ

本文より引用


前へという言葉をそのように解釈する山川氏は、「まあ、やってみようよ」というムードを大切にしながら、常に前に進もうという気持ちを持ち続けながら仕事をしてきたといいます。

山川氏の現在の夢は、アフリカに基幹物流を作ることです。
ただ、これは1人で達成できるものではありません。

「ぜひ皆さんの力を貸してほしい。学生には『中小企業でも面白い仕事ができるよ』と言いたいし、アフリカ進出に二の足を踏んでいる日本企業には『一緒にやりましょうよ』と言いたい。今は経済的混乱が続いていても、最後のフロンティアであることは間違いないのですから。」というメッセージで同書は締めくくられています。

大きな夢を持ち、前に進み続ける山川氏の姿勢から、やってみようという前向きな気持ちと勇気をもらえる一冊となっています。

ビィ・フォア―ドのアフリカ進出はこちら


書籍情報


書籍名:グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業
著者:山川博功
出版年:2016年
発行所:講談社


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