Facebook‌が‌革‌新‌的‌な‌海‌底‌ケー‌ブ‌ル‌「‌2Africa‌」‌設‌置‌予‌定!‌ア‌フ‌リ‌カ‌の‌通‌信‌環‌境‌の‌向‌上‌を‌目‌指‌す!‌

2020.05.24
ANZA編集部
Facebook‌が‌革‌新‌的‌な‌海‌底‌ケー‌ブ‌ル‌「‌2Africa‌」‌設‌置‌予‌定!‌ア‌フ‌リ‌カ‌の‌通‌信‌環‌境‌の‌向‌上‌を‌目‌指‌す!‌

海底ケーブル「2Africa」


現在、通信インフラは人々のコミュニティーの形成に重要な役を担っています。Facebook社はより多くの人々に高速インターネットを届けることを目指しています。

世界では、いまだ35億人がインターネットにアクセスできない状況にあり、中でもアフリカ大陸は、世界で最もインターネットアクセスが脆弱な大陸です。そこに暮らす13億人のうち、たった4分の1強しかインターネットへのアクセスがないと言われています。またインターネットを利用できたとしても3G回線であったり、接続が不安定なことが多くあります。

そこで同社は、アフリカおよび世界の主要企業であるChina Mobile International(チャイナモバイルインターナショナル )、MTN Global Connect(エムティーエヌグローバルコネクト)、Orange(オレンジ)、STC、Telecom Egypt(テレコムエジプト)、Vodafone(ボーダフォン)、WIOCCと提携し、アフリカ・中東地域で、最も包括的なネットサービスを提供できる海底ケーブル、「2Africa」を構築することを発表しました。

この「2Africa」は世界最大の海底ケーブル計画の1つであり、アフリカ・中東・欧州の合計23カ国にネットサービスを提供する予定です。全長37,000kmの「2Africa」は、地球の円周とほとんど変わらない長さになります。これにより現在アフリカでサービスを提供している海底ケーブルのネットワーク容量の3倍近いサービスを提供できるようになり、多くの人にネットアクセスを提供できます。また、中東地域で急速に増加しているネットワーク容量の需要も補完します。これらを合わせると数億人規模の4G、5Gおよびブロードバンドアクセスのさらなる成長をサポートすることになります。

参照:「Building a transformative subsea cable to better connect Africa

将来に向けたインターネット接続の拡大


同社が行う全ての投資と同様に、「2Africa」はアフリカ大陸のデジタル経済成長の重要な一部分であり、開放的で包括的なインターネットエコシステムへの取り組みの一環とされています。

「2Africa」ケーブルが敷かれる国では、サービス提供者は中立な通信キャリアデータセンターと、オープンアクセスケーブル陸揚局(ランディングステーション)の容量を公正かつ公平に取得することができます。

「2Africa」は、単一のオープンシステムを介し東アフリカと西アフリカ絶え間なく結ぶ、初の海底ケーブルシステムであり、沿岸から沿岸への新しい通信手段を可能にします。さらに、同社は10年以上前に、この地域で初めてとなる紅海と地中海を結ぶ新しい回線を開発しています。

「2Africa」によって広がったネットワーク容量は、人々やビジネスの場において、それぞれのアクセスを容易にし、健全なインターネットにおけるエコシステムを促進することで、教育や医療現場に対しプラスの効果を与えます。また、インターネットアクセスの拡充が経済の繁栄をもたらすことは言うまでもありません。

今回のプロジェクトは、世界のインターネット普及を目指す非営利団体のInternet Sciety(インターネット・ソサエティ)とのパートナーシップに基づき、インターネットエクスチェンジを開発し、アフリカでの技術トレーニングやサポート、機器を提供しています。「2Africa」は、発展するアフリカデジタル経済の一部として、インターネットの急速な拡大を支える重要な柱となるでしょう。

「2Africa」への投資は南アフリカ、ウガンダ、ナイジェリア、コンゴ民主共和国でのインフラ投資など、この地域で行ったその他の投資に基づいて行われています。新型コロナウイルスの流行によって、仕事や学校の継続、家族、友人とのやりとりがインターネットを通して維持されている今日、インターネット通信の重要性が、改めて実感されています。「2Africa」はアフリカ大陸の通信インフラを拡充するだけではなく、経済回復にも貢献しうるタイムリーな投資となっています。

新技術の活用


「2Africa」は、同規模のプロジェクトの中では、海底ケーブルシステムに革新的なアルミニウムの導体を用いた初のシステムとなりました。さらに現在利用可能な、革新的な最新技術であるSDM1(Spatial Division Multiplexing)システムを実装することで、従来の技術で支援されていた最大8ファイバペアを2倍にし、資源効率を大幅に向上させました。「2Africa」は、最大16ファイバペアを使用することで、遥かに大きな容量を可能にします。

またアフリカでのWSS(Wavelength Selective Switching:波長選択スイッチ)を用いた最初の事例となり、より柔軟なネットワーク容量の管理を可能にします。「2Africa」の海底ケーブルの最も重要な特徴は、最適なパフォーマンスを実現するために弾力性を考慮して設計されていることです。また最大3mの埋没深度が50%増加し、地中でのダメージ対策が強化されています。さらに、高度な技術を用いてケーブル配線を設計し、海中妨害の範囲を避け、高水準を保証しています。

「2Africa」は、同社が行っている、グローバルネットインフラ拡大事業の継続的な取り組みの1つです。同社は世界中のパートナーと協力し、範囲、容量、柔軟性の点で業界をリードする光ファイバー海底ケーブルを数々構築しています。「2Africa」における革新的なパートナーシップモデルでは、大規模インフラ開発と技術共有によって、全ての人々がその恩恵を受けられます。

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《参照》
2020年5月16日閲覧
Building a transformative subsea cable to better connect Africa

 

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