カカオ豆や金・ダイヤモンドなどの鉱物で有名なガーナ共和国(以下、ガーナ)。
西アフリカの中では、ナイジェリアに次ぐ大国であるガーナがどのような国なのか、見ていきたいと思います。
ガーナの基礎情報
以下ガーナの基礎情報をまとめました。
面積:238,537平方キロメートル(日本の約3分の2)
人口:約2,977万人(2018年:世銀)
人口増加率:2.2%(2018年:世銀)
首都:アクラ
主要言語:英語、アカン語・エウェ語を含むアフリカ言語
民族:アカン,ガ,エベ,ダゴンバ,マンプルシ他
宗教:国民の約70%がキリスト教徒,イスラム教約17%,その他伝統的宗教等
通貨:ガーナ・セディ(GHS) ※1円=0.053GHS
続いて経済面。
GDP:655.6億米ドル(2018年:世銀)
経済成長率:6.3%(2018年:世銀)
物価上昇率:9.8%(2018年:世銀(CPI))
ガーナは1980年代後半から平均5%のGDP成長率を維持しており,アフリカの「優等生」と呼ばれていました。1990年代には一時経済が悪化するも、2012年に石油の商業生産を開始し、石油収入を含めた2011年の経済成長率は15%を記録しました。また、2019年の1人当たりGNIは1,190ドルとなり、アフリカの中でも、中所得国に分類されています。
ガーナのビジネス情報
世銀の「Doing Business(投資環境ランキング)2020」では、全世界191か国地域中118位と上位ではありませんが、 活発な民間消費や石油生産による高い経済成長、英語圏、政治的安定といった要因から日本企業の関心が集まっています。またアフリカ最大の市場であるナイジェリアの近隣国であることも魅力です。
実際、2018年時点で48社の日本企業がガーナに進出中でサブサハラアフリカでは南アフリカ、ケニアに次いで第3位です。
日本企業進出事例
アフリカのおしゃれを導く、カネカ
ガーナでは、金、ダイヤモンドといった鉱物が豊かに埋蔵されており、石油も発見されたことで、現在は物理的なインフラの改善に力を入れています。
また、政府のICT分野における総支出額が 5 年間で増加し、2022 年には合計 16 億 3,000 万セディに上ると予測しており、今後はICT市場のさらなる拡大が期待されます。
ICT 開発指標スコアはアフリカ内で南アフリカ、モロッコ、エジプトに次ぐ、第4位です。(出所:ITU ICT 開発指標)
ICT分野で注目されている企業の例としては、GoPharma(ゴーフォーマ)が挙げられます。 GoPharmaはガーナ農村部で人々を支援している人と、都市部の薬剤師とつなげ、現代的な医療アドバイスへのアクセスを促すことを目指している企業です。 アプリを通して都市部の薬剤師からアドバイスをもらいことで、長距離移動をすることなく、患者がローカルで専門的なアドバイスを受けられることを可能にしています。
このように近年、ガーナでは次々とスタートアップが誕生しており、これらは直面している課題や障害を持ちつつも、グローバルな競争力を有しています。農業、金融と投資、ファッション、テクノロジー、メディア、エンターテーメント、製造、健康、教育、小売と e コマース、エネルギーなどの様々な分野で有望なスタートアップがあります。
「ガーナの有望スタートアップ 100 社」The African Network of Entrepreneurs (TANOE)
2019年、アフリカのVCファンドの Disrupt Africa(ディスラプトアフリカ)は約26百万米ドル、 WeeTracker(ウィートラッカー)は約45百万万米ドルをガーナのスタートアップ企業に投資しました。それぞれのVCファンドのアフリカ諸国における投資額は第5位となっています。
このようにガーナのスタートアップ市場が今注目されています。
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《参照》
2020年6月27日閲覧
『ガーナ基礎データ』
『ガーナ基本情報』
『ガーナ 各国における取組み』
『ガーナ共和国概要』
『Did African startups raise $496M, $1B or $2B in 2019?』
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