シエラレオネ|ビジネス基礎情報|アフリカ国別

2020/08/03


内戦やエボラ出血熱の影響により、世界で一番寿命が短い国として知られるシエラレオネ共和国(以下、シエラレオネ)。シエラレオネがどんな国なのか、実際に現地に渡航したライターが紹介します。

シエラレオネの基礎情報


以下シエラレオネの情報をまとめてみました。

面積:71,740平方キロメートル(日本の約5分の1)
人口:約765万人(2018年)
人口増加率:2.1%(2018年)
首都:フリータウン(Freetown)
主要言語:英語(公用語),クリオ語,メンデ語,テムネ語他
民族:テムネ人,メンデ人,リンパ人,クレオール(黒人と白人との混血)等
宗教:イスラム教60%,キリスト教10%,アニミズム信仰30%
通貨:レオン(SLL)
※1円=0.011SLL

続いて経済面。

GDP:約40億米ドル(2018年)
経済成長率:3.4%(2018年)
物価上昇率:13.4%(2018年)

シエラレオネでは、従来一次産品(ダイヤモンド、金、鉄鉱石、ボーキサイト、カカオ、コーヒーなど)の輸出を行っており、主要な外貨獲得源でした。しかし約12年にわたる内戦により、鉱物資源の輸出停止、農業生産の大幅低下、社会的インフラの破綻等により外貨獲得が難しくなり、経済は著しく停滞しました。2002年の内戦終結以降,国際機関の支援により、国内経済、行財政及び地方コミュニティの再建を進めていましたが、2014年にはエボラ出血熱が流行したことで多くの人が犠牲となり、再度経済が停滞します。感染は2015年末に収束しましたが、シエラレオネにおける感染者数は計14,124名、内3,956名が死亡しました。その影響もあり、2015年の経済成長率はマイナスとなりましたが、2018年には3.4%成長と回復しています。

主な産業は、農業(コーヒー、ココアなど)と鉱業(ダイヤモンドなど)の2つで、GDPの約6割は農業が占めています。

シエラレオネの様子は?


〈インフラ〉
都市部では電気が通っていますが停電になることが多く、上水道のアクセス率も60%と整備が進んでいません。そのため水を媒介してコレラや腸チフスなどの感染症を引き起こすことがあり、中には命を落とすこともあります。

医療施設や医療従事者の数は圧倒的に不足しており、医師数は対人口あたりで日本の1/133(2016年)です。薬局でも限られた薬しか入手できないため治療が難しく、シエラレオネの平均寿命は53.9歳(2017年)となっています。

〈商業〉
都市部では20世紀から移住してきたレバノン人がスーパーマーケットやレストラン、自動車販売などを経営していることが多いです。ターゲットは現地の人向けではなく、富裕層やシエラレオネに滞在する外国人になっており、価格も日本とほとんど変わりません。販売している商品も輸入品が大多数を占めています。

現地では個人でスモールビジネスを展開することが多く、野菜・フルーツの販売や屋台販売を行っています。

〈産業〉
雨季にはよく雨が振り、土壌も恵まれているため、農業が盛んです。主食である米やキャッサバ、他にも野菜、フルーツなどを栽培しています。ただ小規模農家が多いため生産量が少なく、特に米は海外からの輸入に依存しています。輸出品はコーヒー豆やココアです。近年は国際機関や民間企業の支援により、大規模農業も増えてきています。

シエラレオネ進出の可能性は?


世銀の「Doing Business」を見ても190カ国中163位と低いです。

シエラレオネはアフリカの中でも一人あたりGDPは低いため、シエラレオネ内での販売ビジネスよりは農業生産分野の進出の方が可能性があります。

例えば、伊藤忠商事の子会社であるDoleの例が挙げられます。

政府機関や国際機関と連携し、Sierra Tropical Limited(シエラ・トロピカル社)と設立しました。対アメリカ、ヨーロッパ輸出のためのパイナップル生産・加工を行っています。

気候や土壌に恵まれているため、このように農業生産分野での進出の方が可能性が高いです。

またシエラレオネにはまだ日本企業が多く進出しておらず、シエラレオネのビジネス情報があまり出回っていません。

そのため、国際機関と連携して現地調査を進めることが進出の鍵です。

国際機関と連携することで、より確実なビジネスを始めることが可能となります。

シエラレオネについてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
IOMの職員として現地で活動されている赤尾邦和さんの記事です。

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〈参照〉
2020年8月9日閲覧
シエラレオネ共和国基礎データ
Doing Business 2020
世界の医療事情 シエラレオネ