深刻な環境汚染につながるプラスチック袋のごみ排出を抑制するため、近年、プラスチック袋の使用を見直す動きが広がっています。中でも、多くのアフリカ諸国でプラスチック袋の製造、販売、利用に規制を導入する動きがあります。今回は、ロイター通信の“Senegal to crack down on huge plastic waste by enforcing law”(2019年7月29日)の記事を参照して、アフリカのプラスチック袋の事情について見てみましょう。
アフリカでは既に過半数がプラスチック袋の規制を実施
JETROの調べによると、“アフリカ大陸では54カ国中、過半数の30カ国がプラスチック袋の規制を導入するなど、「エコ」政策が広がっている。”
もちろん、環境保全のために実施している国も多いですが、国の政策としてのアピール要素も含んでいます。厳しい罰則が科される国も、多く日本からの渡航の際にうっかりプラスチック袋を持ち込んでしまうことは危険です。
規制を強化するセネガル
2016年にプラスチック袋の輸入・製造・販売・使用を禁止したセネガルが、プラスチック袋に対する取り締まりを強化すると発表しました。
セネガルでは、プラスチック袋の使用に関する規制が実施されていたのにも関わらず、道路に放棄されたプラスチック製の容器が散らばっていている状態にあります。
これらの多くを放し飼いされているヤギや牛が間違えて食べてしまうこともあり、大変危険です。また、現在でも食料品店でチーズ、バター、インスタントコーヒーの粉などの商品を一つ一つ丁寧にプラスチックで包んでいることから、以前の規制はほとんど効果がなかったと言えます。セネガル政府は、ケニアとルワンダでの取り組みに続いて、今後数ヶ月で、広範なプラスチックを禁止する新しい法案を導入すると発表しました。健康、漁業、農業におけるプラスチックの悪影響について一般の人々に知ってもらうために、公共の集まりを開催することも計画しています。
今は、ほとんどの国で医療機器や食品用プラスチックの使用は禁止対象外となっているようです。各国のプラスチック袋の使用に関する規約の状況を把握することは、日本企業が現地でビジネスをする際にも必須です。
加えて、アフリカ渡航の際に、手荷物やスーツケース内にプラスチック袋が入っていると、入国時に破棄することになりますので、お気を付けください。
アフリカ進出をご検討中の企業様はぜひANZAまでお問い合わせください。
アフリカ進出計画のご相談はもちろん、アフリカ駐在員によるクイック調査、アフリカ現地企業ニーズ情報の提供、現地視察のプランニング、現地テスト販売など幅広いサービスをご用意しております。メールマガジンも配信しておりますので、ご希望の方はこちらよりご登録ください。
ANZAは日本企業のアフリカ進出を支援するAAICが運営しております。
AAICのこれまでのアフリカでのプロジェクトはこちらからご覧いただけます。
<参照>
Senegal to crack down on huge plastic waste by enforcing law https://uk.reuters.com/article/us-environment-senegal-plastic/senegal-to-crack-down-on-huge-plastic-waste-by-enforcing-law-idUKKCN1UO1OH
ぜひANZAまでお問い合わせください。
AAICが運営しております。
AAICのこれまでのアフリカでのプロジェクトは
こちらからご覧いただけます。