【日本企業進出事例|ウガンダ】アフリカの衛生環境改善に取り組む、サラヤ

2020/04/10

ANZAは日本企業のアフリカ進出を支援しております。

今回は、アフリカの衛生環境改善に取り組んでいる日系企業、サラヤ株式会社のアフリカ事業について紹介します。

サラヤ株式会社について


1952年に大阪で創業した同社は、家庭用及び業務潜在・消毒剤・うがい薬などの衛生用品と落葉供給機器などの開発・製造・販売を行っています。戦後間もない日本で赤痢などの伝染病が蔓延する中、初めてせっけん液やせっけん容器を事業化しました。

アフリカでの事業/動向


国際機関と連携し、手洗い・消毒の習慣を普及


2010年から国連機関のユニセフと連携して、ウガンダで『100万人の手洗いプロジェクト』を行っています。そのプロジェクトでは、対象となる衛生用品のメーカー出荷額の1%をユニセフに寄付し、ユニセフがウガンダで行っている『石けんを使った正しい手洗い』の普及活動を支援しています。

また2013年には、JICAとも連携して、『病院で手の消毒100%プロジェクト』というウガンダの病院おけるアルコール消毒活動の普及を行いました。プロジェクト開始から半年で消毒順守率が70%まで上昇し、月に数件発生していた、帝王切開後の敗血症、乳児の下痢性疾患がともにゼロになる月も増えたそうです。

これらの活動により、手洗い・消毒の習慣をウガンダで普及することに成功しました。

2014年から現地生産の開始


上記のプロジェクトと平行して、2011年には現地法人SARAYA East Africaを設立し、当初は自社製品である『mothergreen』の販売を行っていました。

また、薬剤を現地で購入しやすい価格として普及させることや、現地に雇用を生み出すことを目的に2014年に製造工場を設立しました。

現地の製糖メーカーの協力のもと、日本の技術や品質管理のノウハウを生かして、現地生産を行っています。そのため、適正な価格でかつ持続可能なアルコール手指消毒剤を供給できるようになりました。

またプロジェクトと連動したことによって医療機関への販売は円滑に進行しています。

現地に認知されるサラヤブランド


ビジネス開始当初はウガンダの財政状況が厳しかったこともあり、公立の病院向けの消毒液普及事業を落札できたのは、2年後の2016年でした。その間に、私立病院を重点的に営業を行い、全体の私立病院の8割が採用する運びとなりました。

また、同社は製品を一般消費者向けにも販売しており、一般家庭にも手洗い・消毒の習慣の普及に貢献しています。

このような努力を重ねた結果、現地の人がアルコール消毒液のことを『サラヤ』と呼ぶほど、サラヤブランドが浸透されています。

東アフリカ各国への展開も


2017年にケニアに拠点を立ち上げました。ケニアではマーケットが成熟していることもあり、病院をターゲットとした医療衛生事業ではなく、食品衛生事業を行っています。

ケニアでは糖尿病患者が増え、社会問題になっていることから、糖質を控えたい糖尿病患者向けの食品『ラカント』を販売しています。

人の営みと自然とが調和し共存する社会を実現する「きれいごと」が企業の持続可能性を左右し、生き残りのカギになるという信念のもと、これからも現地の課題に目を向け、新たなマーケットを開拓していくのではないでしょうか。

アフリカ展開ポイントまとめ


1、手洗い・消毒の習慣を普及することができた
2、その上でアルコール消毒液の製造・販売を展開した
3、現地生産が可能となったことで適正な価格かつ持続して商品を供給できるようになった

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《企業情報》
■企業名:サラヤ株式会社
■上場/非上場:非上場
■従業員数:1,299名(2015年)
■売上:約303億円(2015年)
■営業利益:N/A
■時価総額:N/A
■企業URL:https://www.saraya.com/index.html

《参照》
2020年4月6日閲覧
手洗い・消毒で感染症から命を守る――サラヤ
2014年3月アフリカ・ウガンダでアルコール手指消毒剤の現地生産を開始
アフリカの衛生向上、ビジネスで挑む 途上国支援の夢追求