ウガンダ|ビジネス基礎情報|アフリカ国別

2020.06.27
ANZA編集部
ウガンダ|ビジネス基礎情報|アフリカ国別


世界第2の淡水湖であるビクトリア湖に面した、緑豊かで肥沃な土地を有する農業国で、「アフリカの真珠」とも言われるウガンダ共和国(以下、ウガンダ)。

そんなウガンダがどのような国なのか、今回は見ていきたいと思います。

ウガンダの基本情報


以下、ウガンダ基本情報をまとめました。


面積:24.1万平方キロメートル(ほぼ本州と同じ大きさ)
人口:4,272万人(2018年)
人口増加率:3.7%(前年比)
首都:カンパラ
民族:バガンダ族,ランゴ族,アチョリ族等
宗教:キリスト教(6割),伝統宗教(3割),イスラム教(1割)
通貨:ウガンダ・シリング(UGX) ※1米ドル=3724.8UGX(2020年6月1日)
公用語:英語,スワヒリ語,ルガンダ語

続いて経済面。

名目GDP:275億米ドル(2018年)
一人当たりGDP:642.8米ドル(2018年)
GDP成長率:6.2%(2018年)

農業大国、ウガンダ


ウガンダにおいて、農業はGDPの約42%、輸出の90%、雇用の約80%を占める主要産業です。

適度な降雨量や肥沃な土壌など、恵まれた自然条件を生かして、特にコーヒー、紅茶、パイナップル等の生産・輸出活動が活発に行われてきました。近年はスパイスの生産にも力を入れており、バニラや赤唐辛子を多く輸出しています。

一方で、農業技術が未熟であることに加えて流通システムが構築されておらず、農業生産性が低く農民層の所得向上に結びついていないという課題が存在しているのも事実です。

日系企業がウガンダに進出する理由


世銀の「Doing Business(投資環境ランキング)2020」では、全世界191か国地域中116位と上位ではありませんが、2017年のウガンダにおける日本企業拠点数は22で、前年と比較して約30%も増加しました。なぜ、ウガンダにおいて日本企業の進出が活発になっているのか、その理由を探りました。

①若い人口構造
65歳以上の人口の割合が4分の1を占める日本と比較し、ウガンダの65歳未満の割合は97%で、14歳以下の人口の割合は48%にものぼります。

②公用語が英語
ウガンダは他民族であるため、公用語が英語です。

③過ごしやすい気候
赤道直下の国ではあるものの、標高が高く、年間を通して20~30℃と非常に過ごしやすい気候が特徴です。

④高い経済成長率
一人当たりGDPは642.8米ドルと東南アジアの国々と比較すると劣りますが、経済成長は著しく、アフリカマーケットの中でも今後の成長が期待できる国です。

⑤起業家大国
ウガンダは起業家精神が非常に強い国で、The Global Entrepreneurship Monitor(GEM)によると、2016年時点で、ウガンダの成人の28%がビジネスを起こし、企業を所有、もしくは共同所有しているそう。

ウガンダ発祥のスタートアップSafebodaに関する記事はこちら

ウガンダでは、2016年に駐日大使館が、東京に拠点を置くコンサルティング会社アイディオロジー・インターナショナルと協力し、より多くの日本の中小企業をウガンダに呼び寄せ、実際に事業を開始するにあたってのサポートをする「East x East」プロジェクトに着手しました。

すでにウガンダに進出している日本企業の間でも協力関係が結ばれ、日本企業同士の相乗効果も見られています。

日本企業進出事例

アフリカの衛生環境改善に取り組む、サラヤ

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《参照》
2020年6月17日閲覧
World Bank database
MAJOR FOREX EXCHANGE RATES
アフリカ主要国の農水産業・食品加工分野に おける対外ビジネス有望産業 (アフリカ食品ガイドブック)ウガンダ編
ウガンダにおける農業分野の支援とドナーの農業分野の支援状況
ウガンダ共和国の紹介
ウガンダにある日本企業が1年で2倍の数に  駐日大使館、「East x East」プロジェクトを追い風に 増加傾向維持を目指す
Uganda is a land of entrepreneurs, but how many startups survive?

 

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