数多くの自然、豊かな鉱物資源や観光資源をもとに成長を遂げているタンザニア連合共和国。（以下、タンザニア）
そんなタンザニアがどんな国なのか、今回は見ていきたいと思います。
タンザニアの基本情報
以下、タンザニア基本情報をまとめました。
面積：94.5万平方キロメートル（日本の約2.5倍）
人口：5,632万人（2018年）
人口増加率：2.98%(前年比)
首都：ドドマ（法律上の首都であり，国会議事堂が置かれている）（政府官庁が存在するなど，事実上の首都機能を有し，経済面でも中心となっているのはダルエスサラーム)
民族：スクマ族，ニャキューサ族，ハヤ族，チャガ族，ザラモ族等（約130）
宗教：イスラム教（約40％），キリスト教（約40％），土着宗教（約20％）
通貨：タンザニア・シリング（TSH）
※1米ドル＝約2,295タンザニア・シリング（2020年3月）
公用語：スワヒリ語（国語），英語（公用語）
続いて経済面。
名目GDP：580 億米ドル（2018年）
一人当たりGDP：1061.0米ドル(2018年)
GDP成長率：5.4%(2018年)
豊富な資源を生かして成長を遂げる
タンザニアのGDPは農業が28％を占めており、また、労働人口の70%近くが農業に従事しています。そのため、農業はタンザニアにおける経済成長の核であるととともに、貧困削減（2018年現在、28.2%の人口がタンザニア政府の定めた貧困線よりも低い水準で生活）の鍵と捉えられ、タンザニア政府による農業開発が進められています。
主要農産物はトウモロコシ、コメ、ゴマ、タバコ、コーヒー等です。キリマンジャロのコーヒーは日本で見たこと・飲んだことのある方も多いのはないでしょうか。
また、輸出においては、主要の資源である金の輸出が全体の約35%を占めています。2016年の金の生産量は55.3トンで、世界では19位、アフリカでは南アフリカ（165.6トン）、ガーナ（95.6トン）に続いて第3位の産金国です。
豊富な観光資源を生かし、タンザニアの観光業も成長を続けています。世界遺産に登録されているンゴロンゴロ野生保護区やセレンゲティ国立公園では、多くのアフリカの野生動物が棲息しています。
ザンジバル島も観光地として非常に人気が高く、ヨーロッパから多くの観光客が訪れます。
2018年には150万人の観光客がタンザニアを訪れ、アフリカ大陸の中では10番目となりました。
タンザニアにおける日本企業の進出
タンザニアに拠点を置く日本企業の数は限られているものの、その数は増加しています。
アルーシャでは、住友化学株式会社が農業化学品の市場調査と研究・開発を目的とした子会社「住友化学イーストアフリカ社」を設立し、さらに、現地企業との合弁会社「Vector Health International Limited」において、マラリア予防用に防虫剤を練り込んだ蚊帳「オリセット・ネット」を製造しています。
また、タンザニアにおいて塗装されたトタン屋根の需要が拡大していることから，2017年8月に関西ペイントが新たに進出しました。同社は、防蚊成分を含む漆喰塗装の普及も目指しています。
この他にも、商社や旅行代理店、ガス火力発電所建設、電力事業など様々な分野で日本企業が活躍しています。
日本企業進出事例
納豆菌から生まれた水質浄化剤で水不足を解決、日本ポリグル
月間PV6,000万越えの越境ECサイトを持ち、BtoCの中古車ビジネスで成功！ビィ・フォアード
アフリカの未電化地域の人々へ電力サービスを提供する日本発のスタートアップ、WASSHA
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《参照》
2020年7月15日閲覧
『タンザニア』
『タンザニア連合共和国（United Republic of Tanzania）基礎データ』
『タンザニアの農林水産業概況』
『タンザニアの銅精鉱輸出禁止とその意図』
『在タンザニア日本国大使館・タンザニア事情 経済状況』
『在タンザニア日本国大使館・タンザニア事情 日本タンザニア経済関係』
『「オリセット®ネット」のタンザニア新工場 開所式を開催』
『タンザニアにおける新会社設立について』
『Number of tourists visiting Tanzania rises to 1.5million』
『Tanzania Ranked 10th On the List of Growing Tourism Markets』
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